昼めし日記

もたもたしているうちになんと桜があっという間に開花し、
昨日の花冷えの雨で、すでに散り始めています。
御茶ノ水駅を降りて、神田川が流れる掘割に沿って歩道を歩くと、
そこに生える木々を住処にしているのか、鶯のさえずりが聴こえてきます。

ビルディングが立ち並んでいても、動植物は、
小さな自然を見つけて従来の変わらない営みを淡々とこなしているようです。

事務所にも春の訪れ。目に飛び込む『野の扉』さんのお野菜が青い!
まさに春のいのちをいただけるんだなあとわくわくします。

さて、そんな今日の昼飯メニューは?
2015.04.06 (料理人 よこやま)

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ひさびさに昼めし日記が復活だ。

新入りスタッフのわたしもそろそろ仕事に慣れてきたので

毎日のぜいたくな『まかない』を紹介せねば・・・と、

この冬に(しゃちょーが)作った昼めし画像を物色している。

わたしは食べるだけ…。どうもすみません!

冬の寒さに耐え、逞しく育った野菜たちの姿形が見事です。

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201404114●2014年4月11日(金)

 ・大根炊き込みごはん

 ・味噌汁(筍・油揚げ・ワカメ)

 ・リーキと筍・ニラの辛味噌炒め

 ・蕪と蕪菜のひたし漬

 

すりおろしてスープにしたり、卵焼きに入れたりと、大根をたっぷり食べました
形も大きさもみごとな冬の大根。水分をたっぷりたくわえ、火の通りもよくて味噌汁に煮物に、おでんの具、田楽味噌などにとなんでもござれの活躍をしてくれます。当事務所では、これら定番料理のほかにも、せっせとおろし金でおろして嵩を減らし、卵焼き・みぞれ汁などにも姿を変えたり。この大根おろしと山芋のとろろを合わせたスープもよく作っていましたね。 つづきを読む


●2014年4月8日(火)

20140408カンパーニュ ・  ノラのカンパーニュとベーグル

・  ブロッコリと蕪とブルーチーズのパスタサラダ

・  キャベツと小松菜の煮びたし

・  根菜のスープ

届いたばかりのノラのパン。しっかりとした皮に包まれた生地はしっとり。カンパーニュ、美しいフォルムです。ベーグルには甘夏ピールが練り込まれていて、ほろ苦さがとてもおいしい。

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パンに合わせて、パスタを混ぜた野菜サラダを一品。家から持参したチーズはイギリスのスティルトンというブルーチーズ。手ごろな値段なので、我が家の冷蔵庫にはたいていこれが熟成中とういわけで、事務所で再登場すること多し。青カビの個性が他の国のものにくらべやや強いかも。私はこっちが好み。年末の忘年会でサツマイモのマッシュにこれを大量に練り込んだ芋羊羹のようなのをつくって、大好評だったことも。サワークリーム・ブルーチーズ・白ワインまたは酒を鍋でゆっくり混ぜ合わせ、塩・コショウで味をととのえたところに、茹であがったパスタをよくからませ、ブロッコリ・蕪も加えて混ぜ合わせてサラダ風にいただきます。

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またまた煮びたしです。今週大きな春キャベツが届いたので、先週のキャベツを片付けねば。キャベツ半個、小松菜をそれぞれさっと湯にくぐらせ、かるく水気を切って塩味をつけた出汁に10分ほどひたして、器に。

 

201404085スープも冬の名残の根菜を塩味で煮込んで。具は、人参・ジャガイモ・玉ねぎ。トッピングの黄色は玉ねぎの芽を刻んだもの。201404082


201404012●2014年4月1日(火)

・  菜の花と薄焼き卵の煮びたし

・  山独活(ウド)の皮の豆板醤炒め

・  サツマイモと人参葉のサラダ

・  レーズンブレッド

・  白菜と油揚げの味噌汁

 

届いたばかりの野菜ボックスからは、鮮やかな黄色の蕾をびっしりつけた菜の花が飛び出してきそうなくらいに箱の中にぎゅうと詰め込まれている。このあふれんばかりの生命力を、さっさといただいちゃうんですけどね。それでも早く外に出してあげたい、といった奇妙な考えに背を押され、野菜を確認する手の動きもせわしなくなってしまいます。

さっと湯をくぐらせると緑いろがひときわ濃くなった菜の粗熱を手早くとり、水気を軽く絞って、食べよい長さに切りわけます。卵は薄焼きにして、7~8ミリ幅の帯状に。

煮びたしの出汁は、本日は特別に昆布と鰹節でとった一番出汁を酒・塩・薄口醤油で濃いめに味をつけて。出汁の粗熱がとれたら、菜の花と薄焼き卵をひたひたに漬け込んで、10分くらい。味が染こまみなくても、食べるときに汁ごととりわければいいのだから。
野菜のおいしさがよくわかるおひたしや、だし汁につける煮びたし。ことさらにいうほどのことでもないありふれた家庭料理なんですけどね。

201404013山独活の皮がたまったので、すこし残っていた茎部分も千切りにして、豆板醤・酒・醤油少々で炒め、たたっと、きんぴらを1品。

野菜といっしょに入ってくるノラのパン。今週は菜種油の黄色が映えるレーズン食パンでした。

白菜と油揚げの味噌汁も冬の定番でしたが、白菜もそろそろ春野菜にバトンタッチかな。


201404074●2014年4月7日(月)

・  間引き人参炊き込みごはん

・  味噌汁(筍・ジャガイモ・菜花)

・  おぼろ豆腐・人参・大根・コンニャクの炒め煮

・  サニーレタスと卵白・チリメンジャコのサラダ

 

間引き人参、もう一度くるかなあ

初々しい間引き人参を食す日々も、とうとうこの炊き込みごはんにて終了です。人参本体も葉も、色は淡く、香りもやさしいから生で使ったり、火も通しすぎないようにね。
塩をほんの少々入れてごはんを炊き、電気釜のスイッチが切れる寸前に粗いササガキに切った人参をごはんの上に載せて軽く蒸らします。よそう際にみじん切りにした葉をたっぷり混ぜ込んで。う~ん、薄緑色の葉の香りが食欲をそそりますぅ~。

201404072 “おぼろ豆腐”は、日持ち抜群の凍み豆腐をぬるま湯に浸したのをぎゅっと絞っておろし金(穴あきタイプね)でざざっとおろしたもの。これがちょうどいいおろし加減なのです。短冊に刻んだ人参・大根・コンニャク(はさっとゆがくと凝固剤のアルカリ分がいくらかぬけます)を少量(野菜が焦げつかないていどの)だし汁・砂糖・酒・塩・薄口醤油で蒸し煮に。
野菜から意外なほど水分が出てくるので、そこにおろした凍み豆腐を加え、全体に味がしみ込むよう煮詰めれば出来上がり。

 

201404073先週金曜に卵黄を使った残りの卵白が2個分冷蔵庫にあるのを発見。土日が入るとしっかり忘却の彼方。何とか使わなくては。というわけで、油を熱し、チリメンジャコを炒めたところに溶いた卵白を加えてス、クランブルエッグに。

サニーレタスも1把分あるじゃないですか。すぐに嵩を減らそうと頭の中は目まぐるしい。お湯を沸かし、洗ってほぐしたレタスをさっとくぐらせ、ざるにとれば余熱で傘は5分の1ほどに。しめしめ。
水気を絞って、ざくざくときざんで皿に敷きつめ、白身スクランブルエッグをトッピングに。けっこうボリュームあるように見えますね。バルサミコ酢+醤油、オリーブ油を回しかけて。

201404075筍も初物。まだえぐみも少なく、アク抜きをしなくてもよかったかな。家から持参です。

実家では、筍を味噌汁に入れるのがまず最初でした。アク抜きもせず、いちばん軟らかいところを薄く刻んで、蕪のつまみ菜を合わせるのが定番。この時期、八百屋の店先にはおおきな籠につまみ菜が山盛りになっていました。今もあちらでは蕪が大きくなっていく節目節目で間引きした「蕪菜」を使っているのだろうか。

きょうはジャガイモをお伴に。椀によそうときにさっと湯をくぐらせた菜花をのせれば、料亭もかなわぬ最強の味噌汁に。シアワセな昼飯じゃった。