じつは…初めてタイを旅してきました! 担当本がようやく一段落。留学中の妹があれこれ美味しいものをメールで知らせてくるので、あぁ行きたいなぁ、行って食べてみたいなぁとずーっとうずうずしていたのです。まず麺。そりゃあ食べましたとも。細いの太いの、米麺から小麦麺、シンプルな出汁から魚介鶏豚色々入った贅沢なのまで。お粥もおいしかったなあ。卓上のナンプラー、粉唐辛子、唐辛子を漬けた酢、砂糖を入れて味つけ。日本のタイ料理やも時々行くけど、現地、タイの市場で食べたらやっぱり味が違う。暑くて(日中は今30℃くらい)いろんな匂いや音が混じって、濃い感じ。香味野菜も強い。
「自然食」という社名から、ストイックなイメージを持つ方も多いようですが、どっこいウチはけっこう無節操なほど「うまいものならば好き!」のスタッフばかり(「うまい」の基準が大事かも)。エスニックブームが起こるずっと前、編集長はまだ数少ない当時の東京のタイ料理やベトナム料理店をのぞき、ライスペーパーにチャレンジしたこともあるという(インディカ種とジャポニカ種の性質の違いだろう、べとっとして失敗だったらしい)。自然食というより「地元の人がつくる、地元の自然に合った料理」「生命力ある新鮮な食材」、何よりたのしい・うまい食卓がいちばん。そんなスタッフたちに何か刺激になるものはないかと調味料をいくつか買ってきた。今日はその一つをつかって炒めものを。
ゆでたホウレン草、溶き卵を加えて塩胡椒でざっと炒める。そしてタイ土産の乾物調味料(海老、なにかの魚、唐辛子などが入っている)で味つけ。醤油や酢をてきとうに足しました。が、これはいちばん最初に調味料を入れたほうがおいしかったろうなー。油でもっと炒めた方が辛さが出そう。次回またアレンジしてみよう。
蒸し煮にしたキャベツと、ぐるぐるまわしながらこそぐように斜め薄切りにして塩をふった大根。水気を切り、粒マスタード、酢、とうにゅうマヨネーズ、塩、黒胡椒、オリーブ油などで和える。ドレッシングと塩で締められた大根は梨のような歯ごたえと甘味。
稗入りクミンスープは12/16「昆布だしヒエポタージュ」の味を真似たもの。ぐつぐつ煮込まれた稗がとろっとして…追い込み真っただ中の寒い夜、デザイナーさんと向かい合いすすった和風ポタージュにどんなに癒されたことか! 今回は大根も里芋も大ぶり目に切って、蕪、玉葱、長葱も加え具だくさんスープに。
麦々堂のパンは、黒ごまバケットとコーングリッツマフィン。甘くなく、しっかりした弾力、味がどんな料理にも合う。おかずがすすむ、食卓の香ばしい主役です。
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