野の扉から今年はたくさん芋系(といえばいいのか!?)のものが届いている。カボチャ、サツマイモ、さといも、じゃがいも。なので、せっせと料理し、せっせといただく日々。身体が「実は芋でできてるんです」みたいなドッシリ感満載な今日この頃。(み)
2015年12月14日(月)
・玄米と野菜のピリ辛トマトソースぞうすい風
・さつまいものサラダ
・さつまいものカンパーニュ
(料理人 よこやま)
ひさびさに昼めし日記が復活だ。
新入りスタッフのわたしもそろそろ仕事に慣れてきたので
毎日のぜいたくな『まかない』を紹介せねば・・・と、
この冬に(しゃちょーが)作った昼めし画像を物色している。
わたしは食べるだけ…。どうもすみません!
冬の寒さに耐え、逞しく育った野菜たちの姿形が見事です。
2010年 2月24日
昼めし献立
だしをたっぷりと吸って、とろり、甘~い、玉葱が主役。
ひと冬越した玉葱は、炒めても煮ても甘みがのって、砂糖や味醂など無用と思わせるほど。
そろそろ芽も出てきたことだし、このあたりで、大量消費といきましょうか。
たっぷりのだし汁+酒少々を煮立て、切り干し大根と干しエビを入れたら火を止めて鍋のフタをし、蒸らす。
麩はぬるま湯に少しつけて戻してから四つ割りに。
大玉3個(2人分)を厚めの輪切りに。芽が出ていたら、刻んでトッピング用に。
鍋に玉葱を並べて火にかけ、塩、醤油で薄味にととのえ、中火より弱火で煮ていく。
嵩が減ってきたら麩を加え、味がしみるまで煮て、火を止め、蒸らしておく。下ごしらえから、この間30分くらい。
冬の根菜のおいしさでは人参も負けてはいません。きょうは粗めにすりおろし、ごはんに炊き込みます。
塩少々で味つけ。細く刻んだ昆布を混ぜれば、だしの旨味も加わります。玉葱や人参の自然な甘みは、
よく効く薬のように血液からすぐに取り込まれる砂糖などと違い、からだの中をゆっくりとめぐって吸収
されるので、からだへの負担も軽いのです。
ターメリックの香りを移したオリーブ油で紫キャベツの千切りを炒め、蒸したブロッコリ、ゆで卵とともに
サラダ菜の上に。オリーブ油のソムリエ、小暮剛さんにお聞きしたバルサミコ酢と醤油、オリーブ油のドレッシ
ングを回しかけて。最近、なにかといえばこのドレッシングです。
こないだ、行きつけの居酒屋の女主人に話したら、「あら、ずっと前からあたし、やってたわよ」と。
我が家ではバルサミコ酢は何年もキッチンの奥に冬眠状態になっていて、これまであまり使いこなしてあげら
れず、ようやく表舞台に登場となったしだい。ビンテージものに昇格したかも…?
厚揚げの外側だけ切り取って、中の豆腐部分は和えものなどに、というちゃっかり技をよく使っています。
本日は外側を刻んで、長葱と味噌汁の具に。
料理人:よこやま
2010年 2月16日
昼めし献立
☆昼飯コラム☆
”乾物”大好き派にうれしい1冊
タカコ・ナカムラさんの『”Kanbutsuカフェ”の魔法のレシピ』
~乾物のススメ~
「アラメ」って何? 聞いたことも見たこともないっていう人もいるのでは? 日本海近くの町で育ったので、食卓は魚や海草などはなじみ深い。アラメは、ちょっと見、ヒジキに似ていないこともないけれど、だいぶ違うと言えば違う。我が家では、アラメといえば、乾物の代表格。ヒジキと同じような使い方だったけど、圧倒的にこっちの出番が多かlった。しかし東京で暮らすようになって、買い物に歩いても、まったく見かけることがなく、ヒジキのことじゃないのかと言われたり。手に入らないとなると無性に食べたくなる。しかたなく、帰郷したおり、市場で買い求めていた。アラメのおいしさはヒジキ以上と今でも思っている。
それが、数年前、この本の著者、タカコ・ナカムラさんの主宰するWhole Food schoolで、「うわ~」、懐かしいアラメに再会。軽やかな小ぶりの器におしゃれに収まっているけれど、紛れもないアラメだったのです。
私にとって乾物は、”大好き”! の前に、乾物”あたりまえ”世代。あまりに身近で、たいしてありがたさもなく育ったというところ。今やヘルシーな食品のラインナップに欠かせない「麩」だって、それこそ年がら年中、食卓に上っていたんだもの。私の育った新潟市周辺で、どこにでも売られていたのは、「車麩」という、真ん中に穴のあいた、直径7~8センチもある大きなあれ。もっとも、さんざん食べさせられた昭和20年代から30年代半ばくらいまでは、食糧不足の時代。おそらく小麦の質もよくなかったのだろう(ちかごろは原料表示に「大豆たんぱく」となっているのもある)、おいしいと思って食べた記憶がないけれど。打ち豆(大豆を水に15分ほど浸したのち、木槌でぺしゃっとつぶしたもの。それを乾燥したのが、たいていの家の台所にあった)、ヒジキやアラメ、ワカメなどの海草、スルメ、干し椎茸、キクラゲ、大根の干し葉…これらは我が家では常備品で、なくなれば必ず補充されていたと思う。
うれしいことに、この本では我々団塊世代郷愁の乾物はもとより、和食という枠から離れて自由な発想の乾物食材がふんだんに紹介されている。実業の日本社から近々発売です。
私よりひと回りほど若いタカコさんだけど、太陽にあててうま味も栄養価もアップした干物を食卓に取り戻したいんです、と前から漏らしていたと思ったら、2007年、東京・代々木上原で開店したKanbutsu Cafeのプロデュースで実現。同店ではいま、30代の若い女性スタッフたちが乾物を使ったテイクアウトの料理や、スイーツに腕を振るっている。
お陽さまのおかげですかね、ほどほどにアクも抜けた乾物って、うまみが凝縮されて、ほんと、おいしいんだから。おてんとうさまに感謝したくなるよね。
車麩(手前)と、まんじゅう麩(新潟岩船地方でつくられているので、「岩船麩」とも)。
大根、人参、飽きもせで~~ 無限の可能性秘める野菜に日々‥
ペースト状にした玉葱が練り込まれた全粒粉のパン。胡麻の固まりなのかパンなのか?というほど粗摺りの黒胡麻がガッツリ詰まったドイツパン。どちらも大好きな旭川・ベッカライ麦々堂の人気アイテム。軽くトーストすると麦と天然酵母が渾然となって醸し出すおいしさにに、あとからあとから、つい手が出てしまう。実際は3~4切れでじゅうぶんなほど中身が充実しているから、おかずまでほいほい食べてると、食べ過ぎになってしまうんだが…。
だいたいはストックしているお米中心に考えることが多い昼飯メニューだけれど、パンに合うおかずを考えるのももちろん楽しい。まず、とってもらくちんなディップを2種。水切りした豆腐(厚揚げの外側をはがして中だけ使うことも多いデス)を手元にあるザルでムニューっと漉して、オリーブ油と塩を混ぜ合わせればオーケー。すりおろしニンニクを混ぜたのもおすすめ。
それと、人参をざざっと(2~3人分で中1本くらいかな)すりおろして、サワークリーム(事務所の冷蔵庫ではだいたい常備してます)と混ぜ合わせ、レモン汁少々と塩、カイエンヌペッパーで辛みと香りづけ。タラマヨも旨いが、人参もイケますよ。
あと、当事務所の定番、蜂蜜に胡麻を煎って半摺りにしたのを混ぜ合わせた黒胡麻蜂蜜ペーストも用意。
これだけあれば、あとはスープだけでもいいようなものだけれど、何しろ野菜食べなきゃ、食事した気がしないクチなので、年中食べていても飽きるなんてこたぁないです。野菜って、いくらでもレシピを考えられる無限の可能性を秘めた素材だから。大根、人参のような大昔から食べられてきたものでも、きょうはどんなふうに使おうかなと、楽しみは尽きない。切り方を変えてみるだけでも、舌触りから調味料のしみ込み方まで違ってくる。 包丁じゃなく、ピーラーで皮をむく要領で縦に長めに切ったのを、バターで炒めて、バターの香りをからませたら、こんな感じに。塩、胡椒でそれぞれの甘みが引き立つよう薄味に仕上げ、トッピングにはディルのパウダーを散らして。 ゆで卵(昨日のものだったような)と、さっと蒸したブロッコリのサラダには、炒めて香りを出したターメリック入りドレッシングで。軽く塩をふって。 |
薬草茶(アマランサス。種も茎も葉も。根津の借家時代に、小さな庭で育てたアマランサスは2階にまで届くほど大きく成長。それを干して保存していたもの) |
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新潟市にある和菓子の老舗「里仙」の逸品「栗かん」。 |
料理人:よこやま
2010年 2月10日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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薬草茶〔ドクダミとトウモロコシのひげ(?…トウモロコシの実を包んでいる。 |
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北海道、六花亭の名菓「バターサンド」
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料理人:よこやま
2010年 2月4日 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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薬草茶〔ドクダミとトウモロコシのひげ(?…トウモロコシの実を包んでいる。女性のからだを守ってくれると聞いています。香ばしくておいしいですよ。お隣の韓国では古くからトウモロコシのお茶もあります)〕 |
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青森・若葉農園のリンゴ |
料理人:よこやま