2010年 6月29日
昼めし献立
- 野の扉のライ麦食パン
- 初物トマトとモロヘイヤの卵とじ汁
- トウモロコシ、モロッコ隠元と玉ネギ、ショートパスタのクリーム煮
- 初物茄子とトマト、キュウリのサラダ
本日のオイシイ!
1年ぶりの再会です。夏野菜の初物がぞくぞくと。
待って、待っての出会いに、感動もひとしお。
火曜日は野の扉から野菜ボックスが届く日。午前中の配達なので昼飯の支度にも間にあうのがうれしい。いつもワクワク。
ひと月ほど前から、冷蔵で来るようになりました。ダンボール箱を開けると、冷たい空気の奧からわっ、夏野菜のオンパレード! トマト、茄子、コールラビ(蕪の変種です。角がぴゅーんと生えてるみたい)、ツルムラサキと、初物ばかり。トウモロコシも、3週間前にはベビーコーンだったのが、びっしり実が詰まって、どれから使おうか、あれも食べたい、これも食べたいと贅沢な悩みに身悶えしてしまう。
畑の土の匂いをまとっているような、とれたて新鮮野菜。あまりいじらずシンプルに食べたいなあ。トマトの青臭いようなあの酸味を1年ぶりに味わいたい気分になり、清まし仕立てでいくことに。相棒はエジプト生まれのモロヘイヤ。
トマトは「ルネッサンス・トマト」という品種だそう。『川が薄くて、非常に割れやすいので、やや未熟な段階で収穫します。届いてから、常温にてお好みで追熟してから、冷蔵庫に入れてください』とのメモつき。ほんと、とがったお尻がかわいい。けれど、とても待ちきれまっせん。ざくざくと切って、酒、塩、醤油少々で味付けした鰹だしでさっと煮て、火を止める前に、粘りが出るように刻んだモロヘイヤをたっぷり加え、溶き卵でとじて。トマトは天然のグルタミン酸ナトリウムが含まれているから、だしは控えめに。トマトは味噌汁の具にしてもなかなかイケルのです
茄子もつやつや、パッツパッツに皮が張って、「どうだ~っ」と迫ってくるようで、圧倒される。もぎたてを塩もみやサラダにしたら鮮やかな紫色と香りが楽しめます。1センチくらいの厚さに切って、軽く塩で揉んで水に放してそっと絞る。トマトと、板ずりしたキュウリと紫玉ネギのスライスと、甘酢、オリーブ油、醤油少々で和えてサラダに。宝石のように輝く畑からの贈り物。いやもう、宝石以上。
クリーム煮は、先週の野菜の玉葱、モロッコインゲンと、届いたばかりのトウモロコシの実をこそいで1本分にショートパスタも加えて。それほど煮込まず、10分ほどで野菜に火が通るので、気持ち塩味を濃いめにし、牛乳のコクをまとわせていただきます。
雪丸くん。
食パンが、おいしくなってきましたね。ライ麦の酸味も、発酵の具合もいい感じ。
6月初旬はまだベビーコーン(右)だった。
よく見ると、1本1本のひげ(?)がみんな実から生えていたのでびっくり。
ドクダミ+ヨモギ(夏におすすめ。ゆっくり煮出したら、上等な紅茶のような爽やかなおいしさ。 |
料理人:よこやま