昼めし日記

2005年1月5日
昼めしの献立 

  • 生姜入りご飯 
  • 八頭の変わり煮 
  • 千切りジャガイモと水菜のサラダ 
  • 焼きママカリの甘酢漬け 
  • 味噌汁(大根、ジャガイモ、油揚)

写真下は初雪が降った昨年12月30日の本郷界隈。

大災害が重なった2004年が暮れて、晴れやかとは言えない気分のなかで迎えた新しい年。当編集部も年末から続く追い込み作業で相も変わらぬ慌ただしい年明け風景となりました。忙中の間隙を縫いつつのひるめし支度から生まれるアリ物料理、楽しんで見てるよ、というささやかな仲間内的激励?に応えて今年もつづきます。

インフルエンザや風邪がじわじわと寄せてきている。予防をかねて生姜炊きこみご飯を。ざっと水をくぐらせ辛みを和らげた針生姜をたっぷり入れて。塩も少しね。

暮れに届いていた八頭(子どもの頭ほどもある立派な物でした)を大ぶりに切って。ライ麦パンに入っているキャラウェイシードの香りが訳もなく好きで、色々試してみたく買ってきた。これをたっぷりめのオリーブ油で香りを引き出したところに八頭を入れおおまかに油を馴染ませだし汁(いつもの鰹節のだし。鶏ガラスープならさらに相性がいいかも)を八頭がかぶるくらいに注いで汁気が無くなるくらいまで煮含めて。けっこういける味。おおむね好評です、とは手前味噌か。

サラダ用のジャガイモはスライスして細い千六本にしてざるに入れ一度水をくぐらせてからたっぷり沸かしたお湯で軽くひと煮立ちさせて水にさらして水切り。水菜はざく切りに。作り置きしていた八角風味の醤油と酢と香りづけのごま油を少し加えた中華風ドレッシングで和えて盛りつけたらクルミを刻んで散らす。

岡山からのお土産ママカリ(まま=ごはんを借りてきてまで食べたいくらい美味いというところからついた名前とのこと)はコハダに似た魚。焼いてから甘酢に漬けてあって骨まで美味しく食べられました。岡山出身の人はみんな知っていました。

年越しをしている間にすが入ってしまった大根は、いくら煮てもすの部分は柔らかくならず。味噌汁の出来はいまいち。でもこれで残っていた野菜は全部使い切ったから、新しい野菜が届くのが楽しみ。

本日のお茶 ヨモギ+宿根ソバ
本日のおやつ スパイスクッキー(無印良品で購入。新製品の由)

料理人:ぎん


2004年12月22日
昼めしの献立 

  • 麦々堂のパン 
  • ミネストローネスープ 
  • 小松菜のソテー 
  • ひよこ豆のディップ 
  • アドナイのチーズ 

麦々堂に毎年注文するクリスマスのケーキ(パン生地にアーモンドスライスやクルミやラム酒漬けレーズンがたっぷり入ったもので、余りのおいしさにこの季節にはリクエストしてしまう)と一緒に入れてもらったパンが届いたので、さっそく昼飯に。キャラウェイシード入りのがっしりしたライ麦パンは厚めにスライスして軽くトースト。いつもながらの香ばしい匂いにうっとりしてしまう。おまけに入ってきていた興部町アドナイのチーズも添えて。

茹でてあったひよこ豆の外皮をとり、すり鉢ですって手元にあったピーナツペースト(アラブの国々では胡麻です。日本以上にゴマをふんだんに食べるんですよ~)、オリーブ油で柔らかめに伸ばし、塩味とニンニクの風味を聞かせたディップを用意。ヨーグルトも入れるともっとアラブ風に。

もう一品パンに合うおかずを。たっぷりある小松菜をさっとゆがき、大ぶりに切ってオリーブ油で手早く炒めたら大皿に盛りつけ、油を少し足してジャコをカリカリに炒めたのを上からかけて。味つけは塩のみでオーケー。

ミネストローネは久々のベーコン入り。玉ネギ、ジャガイモ、人参、そしてひよこ豆も。トマトジュースで煮込んで。イタリア生まれのこのスープ、野菜好きが集まる当編集部ではしばしば登場するメニューながら、時に原型が解らなくなるくらいアレンジされたものが供されることもあり。昼食時に居合わせた方、ご容赦を。

本日のお茶 ドクダミ+ヨモギ+桑の葉
本日のおやつ 鹿児島土産の軽羹

料理人:ぎん


2004年12月21日
昼めしの献立 

  • 茶飯 
     

  • ネギとジャコ入り厚焼き卵 
  • キャベツとつまみ菜のサラダ
  • 味噌汁(大根、ジャガイモ、ネギ)

2本の新刊の進行が追い込み真っただ中で、今年は恒例の自然食通信調理部(実力は?)による忘年会の準備も無理そうだけれど、息抜きもしたいし、というわけで、明日の仕事の段取りを気にしつつ慌しくスタッフだけのささやかな飲み会を決行。場所は西荻窪の知り合いの店。近くの農家と自家の畑から直行の充実した旬の野菜や新鮮な魚の料理と、若き料理人の繊細な庖丁さばきにも魅了され、温もりのひとときを味わう。その折の1品、隠し味のようにしのばせたサツマイモの甘味がほんのり効いた厚焼き卵のおいしさが誘い水になって、久しぶりに作ってみることに。

厚焼き玉子は3人分で卵5個。菜園・野の扉から毎週届いているもの。溶いた卵に酒、だし汁(卵1個分ほど)、だし汁でといた片栗粉と、塩、醤油で味付け。長ねぎの青い部分が沢山残っていたのでこれを小口に刻んだのと、チリメンジャコを入れて焼く。だし汁をたくさん入れるとまとめがうまくいかないこともあるので、今日は片栗粉を入れて。そうそう、だしをとった鰹節も刻んで混ぜ込んでしまう。おかずだからネ。ムダも出ないし。

古くなって湿気てきていた煎茶を焙じていれたお茶でご飯を炊く。少し塩味もつけて。先日見たテレビ番組(スポンサーは農協系の団体でした)で紹介されていたのは、大豆をよく煎り、水の中で外皮をとったのを、焙じたお茶と一緒に炊き込むという丁寧な作り方。画面の向うから煎り大豆とほうじ茶の香ばしい匂いが押し寄せてくるようで大いに刺激されたけれど、煎り大豆のほうはまたの機会に。昔、奈良の東大寺近くの茶店で出された茶飯の味わい深さも甦ってくるという、おまけつき。

大きいキャベツがあるので、これをゆがいてカサを減らしてサラダに使うことに。あと、つまみ菜が何種類か一緒に入ってきていたので、これとレタスもちぎって。ニンニクとクミンシードの香りを出したオリーブ油と塩、酢少々で全部をまぜる。

あと味噌汁。子供のころ、母が作ってくれていた味噌汁で、このジャガイモと大根の取り合わせが大好きだったので、冬にはやっぱり作りたくなる。

本日のお茶 ドクダミ+ヨモギ+桑の葉
本日のおやつ 鹿児島土産の軽羹

料理人:ぎん


2004年12月16日
昼めしの献立 

  • 麦々堂の天然酵母パン
  • 大根おろしと麩入り卵焼き
  • 昆布だしヒエポタージュ
  • 大根のトマトジュース蒸し煮
大根のトマトジュース煮

 夏の終わりにいただいた人参ジュースとトマトジュース。料理にも重宝している。
今日の主食はパン。そして、この大きな大根をまず使いきりたいなと思案する。課題はパンに合う大根料理。厚めの短冊切りにした大根は赤唐辛子1本とオリーブオイルでソテー。オレガノをふって、トマトジュース、塩少しを加えてゆっくり蒸し煮にする。
 戻した麩を一口サイズに切って、大根おろし、リーフレタスと一緒に胡椒を利かせた塩味の卵焼きに。大根おろしの汁のほうは、ポタージュに入れてしまおう。
 スープは、水と人参ジュースを合わせた中に刻み昆布を入れ、洗ったヒエ、サイコロに切った玉ねぎ、ジャガイモを加えてぐつぐつ煮込む。最後に葱も加えて和風ポタージュの趣。たっぷり入れたクミンシードと昆布がなかなか合う。

本日のお茶 ドクダミ
本日のおやつ 生姜クッキーとチャイ

料理人:しろ


2004年12月13日
昼めしの献立 

  • 人参と小松菜のピーナツ和え
  • かぼちゃのカレー粉炒め
  • 味噌汁(じゃがいも、さつま芋、小松菜、玉葱、大根葉、油揚げ)
  • ごはん

 月曜日の会社は、朝、肌寒い感じがする。人気が少なかった週末の冷気がしばらく残って。
 単行本の校了目前。小雨ふるきのうは、けっきょくカメラマンとの最後の打ち合わせで出てきたが、足元の温風器が手放せなかった。帰り道、吹きすさぶ寒風に首をひっこめて歩き、いよいよ冬らしくなってきたゾ…と思ってたら、今朝はまた晴れ。日差しが秋の穏やかさだ。

 いつものように12時すぎて精米機に玄米を入れ、ゴガガガっと動く精米器をぼーっと見ていたらなんか無性に人参が食べたくなって…、どうやって食べようかな、と野菜箱をがさごそしだす。小松菜がたくさんある、これも使わなきゃ。買い置きのピーナツペースト(砂糖は入っていない。落花生の甘みだけ)で和えよう、塩や醤油や出し汁で味をみながら調節して、これで一品。

 雪化粧かぼちゃと思われる、皮が白っぽいかぼちゃも発見。にんにくがなくて残念だけど、バターとオリーブ油をちょっと、クミンや黒胡椒、ターメリック、カレーパウダーで軽く味をつけて炒めて。そうそう、アーモンドをローストしておいて最後に加えたらいい香り。

 あまーいさつま芋は味噌汁に入れても美味しい。半切れ転がっていたのを使いおわったら、ようやく、小さいのが残り2本くらいかな、芋の在庫がなくなってきました。しなびかけの大根葉も入った、鰹だしの野菜たっぷり味噌汁。温風器のせいかやけにのどが渇いて、しみじみと味噌汁がうまい昼ごはんでした。

本日のお茶 ドクダミ、桑の葉ミックス 
本日のおやつ 黒糖ロールケーキ(いただきものです)

料理人:でこ


2004年12月7日
昼めしの献立

  • 人参ジュースで炊き込みご飯 
  • 小松菜の煮びたし 
  • ジャガイモとカボチャのサラダ 
  • 味噌汁(山芋、大根、小松菜、かぶ菜) 
  • かぶ菜とだしがらのふりかけ

冬の陽ざしは少しずつ低い位置へと移動してぼんやりした光を向かいのビルにさしかけています。夏の次に秋が来たような気がしないうちに気がつけば12月。仕事が遅れていて焦りまくっているのに、クリスマスも忘年会も正月も考えたくないっと言いつつ、気分転換はしなくっちゃね。つかのま、料理は無心になれるから…

炊き込みご飯には風味づけに生姜のみじん切りと八角を。人参が甘いので塩を少し多めに入れて炊き上げる。人参の赤色が生えます。オリーブ油、玉葱、ナッツなどを入れるとピラフにも。

小松菜は前の週のものまで残っていたので、大量にゆがいて水で冷ましたあとよく水気を切ってから濃い目の吸い物だし汁につけ込む。少しだけあった干し桜エビを汁をつくるときに入れておいて。今日のメンバー5人できれいに食べてくれてうれしい。

サラダはカボチャとジャガイモを大き目のさいの目に切ってゆで、薄切りにした玉ねぎ、ゆで卵を加え塩味をつける。豆腐マヨネーズ、酢、練りマスタードを練って全体を混ぜ合わせる。ハーブのベビーリーフが届いていたのでこれも添えて。マスタードを使うのは久しぶり、辛みと酸味がほどよく加わってマヨネーズとの相性もなかなか。

だしがらを刻んで酒と醤油で煎りつけたところに、きのうの残りのかぶ菜を刻んで加え汁気がなくなるまで煎ったら仕上がりにごま油を少したらして。白いご飯にのっけて食べたいところです。

味噌汁はきのう使った大きな山芋の残りを大ぶりに切って、大根と煮ましょうか。寒さが増すごとに根もの野菜で温まりたくなる気分。ゆがいた小松菜の残りを仕上がりに。

本日のお茶 ヨモギ、ドクダミ、桑の葉ミックス 
本日のおやつ 小豆とココナツミルクと白玉団子のぜんざい

料理人:ぎん