昼めし日記

2004年11月18日
昼めしの献立

  • むかご、さつま芋入りごはん 
  • 味噌汁(白菜、人参、油揚げ) 
  • 煮しめ 
  • ヒジキ入りポテトサラダ

 木曜は事務所用の野菜が届く日。ダンボールをあけると、深まる秋を感じさせる野菜たちが。みっちり充実の里芋、鍋物、味噌汁にうれしい白菜、甘みがのってきた長ネギ…。
 オッ、珍しい、ムカゴも。まずはご飯に炊き込みといきましょうか。ご近所からいただいたさつま芋(淡路島に住む若い女性が育てた畑からの贈り物)も一緒にと洗い始めたら、落とした土の奥から濃い紫色がのぞいて。包丁を入れると切り口は鮮やかな紫色!
 お米はアキタコマチの砕け米。台風ラッシュとなったこの夏、初めての塩害をこうむって米の出来は良くなかったという秋田の農家の方から廻り回ってのいただきもの。いとおしい気持ちになります。
 水加減は少し多めに、塩を加え、ムカゴ、刻んだ紫芋を入れて炊き上げたらごはんに美しい紫が移ってうっとりするほど。

 煮しめの材料は、里芋、大根、人参、干し椎茸、お湯から戻した芋がら。だし汁に椎茸の戻し汁と酒、醤油を入れ、煮立ったところで、材料を順に入れて煮含める。秋の吹寄せ煮といったところ。

 ヒジキはぬるま湯でよく戻し水切りして、冷蔵庫のヒヨコ豆の水煮を加えて軽くオリーブ油、塩、酢を馴染ませておく。ゆでてマッシュにしたジャガイモにスライスした玉ネギと、ヒジキ、ヒヨコ豆を加えて、豆腐マヨネーズ、塩、コショウ、酢、オリーブ油を混ぜ合わせたソースでしっかり和える。ゆで卵をおまけに添えて。
 和素材の代表ヒジキをサラダにとは意外に思う人もいるかも。以前、知り合いのオーガニックカフェでヒジキとクスクス(アフリカや中東で食される伝統穀物)をオリーブ油のドレッシングでいただいたのが、まったく違和感なく美味く、以後、料理アイテムに加わったという次第。

 味噌汁は白菜がメイン。油揚げとよく合います。人参は彩りにも。

本日のお茶 ドクダミ茶 
本日のおやつ 黒糖飴、向日葵パン

料理人:ぎん


2004年11月16日
昼めしの献立

  • 芋ゴマごはん
  • 味噌汁(玉ねぎ、人参、大根、蕪の葉っぱ)
  • ずいきと椎茸と大根葉の炒め煮
  • サラダ(りんご、白菜、ブロッコリー)

 青森から届いたつややかな紅玉が、玄関口に置いてあるダンボールにまだたくさん残っていて、見るたび幸せな気持ち。皮がおいしいのです。心地よいキレ、皮の歯ごたえ、味わいは、元気いっぱいの果物の証拠。白菜もざくざく切って、ブロッコリーをゆでて、オリーブオイルと酢とレッドペッパーをきかせたさっぱりサラダに。

 編集長が買ってきたずいき(里芋の茎)。前回はもどし時間が足りなくて失敗したので今回はリベンジ。早々にボウルに水をはってもどしはじめる。ぷかぷか浮いてきてしまうので、平たい小皿でちょっと重しをして。途中から干し椎茸も放り込んでいっしょにもどす。あとは料理の一番最後に、酒と醤油とだし汁の中でさっと煮て、ごま油で炒めておいた大根葉と桜海老を合わせて1品完成。

「なんか葉っぱない?」近所の有機農研の方がときどきそう言ってサツマ芋などを手に物物交換にやってきます。人災とあいまって自然災害がつづき葉物野菜が手に入り難くなっているこの頃。農家の苦労を思うとやりきれない思いがします。
 いただいた芋と砕け米を早速つかってみました。黒ゴマをたっぷり煎って半ずりに、サツマイモと黒胡椒と醤油をちょっぴり、米とまぜあわせて炊く。砕け米はふるい網にかからず下に落ちた米、なかなか売り物にならないのだそう。炊いてみると、米粒が小さくて可愛い。水気の多い芋だったようで、ねっとりというよりはさっぱり芋ごはんに。もう少し黒胡椒をきかせてもよかったな。

 一日一日近づく冬の寒さ、根菜の季節。蕪の葉っぱも大根の葉っぱも貴重。自然食通信社の味噌汁はいつも具沢山です。

本日のお茶 宿根そばとミントとよもぎ 
本日のおやつ 編集者Yさんのおみやげのサツマイモパン

料理人:でこ


2004年11月12日
昼めしの献立

  • 鱒寿司 
  • 味噌汁(ジャガイモ、さつま芋、キャベツ、麩) 
  • 小松菜と長ネギの卵とじ 
  • 人参、ヤーコンのきんぴら 
  • 蕪と柿の胡麻よごし
 本日のメインディッシュはスタッフの実家から送られてきたという鱒寿司。”あきあじ”(秋味)の季節にふさわしく(?)2段重ねの豪華版である。酢にほどよく鱒が煉れて美味い!

おかずのほうはいつものとおり、旬の野菜づくし。だし汁に酒を加え干した桜海老を煮立て、さっとゆがいた小松菜と長ネギを縦に刻んだのをたっぷり入れ、煮びたし状態のところに溶き卵を入れてとじる。

最近人気上昇中という南方系野菜ヤーコン、事務所でも食べ方をいろいろ工夫してみている。今日は人参と同じように千切りにして、少量の油で炒め、だしをとったあとの鰹節を刻んで加え、酒、醤油で味付け。
包丁で切っているときには瑞々しく、水分も結構ありそうなのに、火を通しても水気が外に出てこない。シャキシャキした歯ざわりと甘みもほんのり、しばらく楽しめそうな新素材です。

いろんな所からいただいた柿が(わたしを使って)という顔で出番を待っている。立派な蕪もあるし、こちらは四半分にしていちょう切りに、柿は短冊に。胡麻を煎り、粗ずりして酒、醤油をあわせて軽く煮詰めたたれとあわせ、胡麻よごしに。

本日のお茶 宿根そばとミント 
本日のおやつ りんご(ジョナゴールド)

料理人:ぎん


2004年11月11日
昼めしの献立

  • ポテトサラダ再生パンケーキ
  • チャーパン 
  • 里芋のトマトスープ
  • 紅玉ハチミツ煮 
きょうは、ライ麦パンの残りをあれこれ料理に。

きのうやや多めにできていたリンゴ入りポテトサラダの味つけ前の状態のものが冷蔵庫に残っていました。溶き卵、サイコロに切ったライ麦パン、塩少し、コショウ、地粉もつなぎに大さじ2杯ほど入れて、ぐるぐると合わせます。これをバターを引いたフライパンでじっくり焼きます。クミンとかチーズとかも、合うはず。リンゴが入っているので、ほんのり甘く、おやつにもおすすめ。

残ったパンでもう一品。こちらは、千切りにしたキャベツ、ぶつ切りのネギ、千葉の八街から行商に来ていたおばさんから買った桜エビを炒め合わせ、酒、塩、コショウで味つけ、キャベツがしんなりしてきたら、小さく切ったライ麦パンを投入。レッドペッパーも少し。『自家製天然酵母のパンづくり』にも出てくるチャーパンです。

里芋のスープのだしは、焼きエビ。トマトジュースと水を半々ぐらい入れて、大ぶりに切った里芋をたっぷり使いました。カブが一個だけあったので、これも入れましょう。カルダモンを2粒。ベイリーフも欲しいところですが、ちょうど切らしていました。

紅玉を2個、皮ごと一口大に切って、塩をふり水が出てくるのを待って、菜の花のハチミツと少しの水で煮ましょう。クローブ二粒で香り付け。ちょっと煮すぎたかな。もう少し歯ごたえを残すつもりでした。

本日のお茶 宿根そばとミント 5時のおやつには麻珈琲
本日のおやつ 揚げそら豆

料理人:しろ


2004年11月2日
昼めしの献立

  • きのうに続き麦々堂のパン
  • ミネストローネスープ 
  • 白菜と大根のクリーム煮 
  • 即席チーズ 
  • カボチャとカブの温サラダ
きのう家から持参した煮豆(金時豆)があるから、ミネストローネスープを。ニンニクを炒め、粗く刻んだ玉ねぎとセロリを炒めたところに、大き目のさいの目に切った人参、ジャガイモを加え、水を注ぎ塩、コショウをして煮ていく。火が通ったらトマトジュースをたっぷりと、豆も入れて塩味を調整。味がしみてきたら大ぶりに刻んだインゲンも加えて火が通れば出来上がり。

その合間に、クリーム煮です。鍋に油を熱し、干しエビとスライスした玉ねぎを炒めてしんなりしてきたら、大ぶりに切った白菜、薄切りにした大根を順に炒め、塩、コショウで味付けし、鍋の蓋をして火を細め野菜から水が出るように蒸し煮にする。野菜に充分火が通ったところで牛乳を加え、4~5分煮込む。塩味を調整し、少し残しておいた牛乳で小麦粉を溶き、最後に加えてとろみをつける。

即席チーズも昨日の残り。

カボチャは適当に切って、お湯を少量煮立てた鍋で蒸し煮に。火が通ったところに、薄切りにした蕪を入れ、さらに2~3分蒸し煮にする。蕪に軽く火が通りカサが減ったら火からおろし蓋をしたまま3~4分おく。塩、コショウ、マヨネーズと酢を加えてよく混ぜ合わせる。何年か前、ベラルーシ共和国に行ったときに、泊めていただいたお家で朝食に出てきたジャガイモと蕪という意外な取り合わせのサラダが新鮮でさわやかなおいしさだったのが印象深く、ときどき思い出してはつくっている。きょうはジャガイモをカボチャに替えて。こちらもいけます。

本日のお茶 スギナとミント 5時のおやつには麻珈琲
本日のおやつ 紫イモのようかん

料理人:ぎん


2004年11月1日
昼めしの献立

  • 麦々堂のパン
  • 根菜スープ(カボチャ、サツマイモ、カブ、玉ネギ)
  • ずいきと里芋と桜エビの炒め煮
  • 豆とキャベツとセロリのサラダ
  • 卵焼き(大根葉入り)
豆とキャベツとセロリのサラダ
北海道の麦々堂(『カムイブロートの食卓』より)からパンが来た。フォッカチャや、キャラウェーの香りがする果実入りカンパーニュ。宅急便の箱を開け、なかのパンたちが顔を出すと、いつも、光にあふれたパン屋と麦畑とひんやりした空気がふっと立ち上ってくるようでうっとりする。今年、旭川ではもう2回雪が舞ったらしい。北の地で小麦粉をこねる麦さんの手を想いながら今日はパンをいただこう。

パンにぴったりはごろごろの根菜スープでしょう、と決めている、わけではないがいつもこうなる。あんまりレパートリーがないからだけど…。大好きなのだ、ごろごろが。生姜を千切りにして八角をきかせて薬膳っぽい風味を狙ったがうまくいったかな。土曜日は寒かった。煮込むと食感がとろっとする野菜たち…蕪の季節がやってきて嬉しい。

編集長が自宅近くで買ってきたずいき(芋茎)。里芋の茎の部分のことで、皮をむいて干したものは「芋がら」と言うのだそう。この「芋がら」をおっかなびっくり、はじめて料理に使ってみたら、どうももどし方が足りなかったようで固いし乾物の臭みが残っている感じだ。芋は煮えてるんだけどな…。”できあがり”にしてしまおうかと思ったが、もう一度水を足して胡麻油で味を足しつつ煮込みなんとかおいしくなった。ほかにも編集長が持参した白いんげん豆、金時豆、ヨーグルトからつくった即席チーズと、素材はたっぷり。蒸し煮にしたキャベツとセロリを刻んでクルミを散らしてサラダに。

本日のお茶 スギナとミント 5時のおやつには麻珈琲
本日のおやつ 紫イモのようかん

料理人:でこ