2021/2/19発行 1317号『週刊金曜日』〝本箱″に、『料理大好き小学生がフランスの台所で教わったこと』ケイタ著 が掲載されました。(青のラインマーカーで囲った箇所)←記事をクリックすると大きくなります
〝本箱″の選書は面白くて、いつも引き込まれます。掲載ありがとうございました。
2021/2/19発行 1317号『週刊金曜日』〝本箱″に、『料理大好き小学生がフランスの台所で教わったこと』ケイタ著 が掲載されました。(青のラインマーカーで囲った箇所)←記事をクリックすると大きくなります
〝本箱″の選書は面白くて、いつも引き込まれます。掲載ありがとうございました。
『からだのーと』著者、早川ユミさん(服・布)と小野哲平さん(器)の個展【夢みる旅展- 旅茶わんと旅する服】が、東京・吉祥寺のpoool 本店で開催されます。
旅茶わん20点と ジャケットと みつばちブラウスと 赤と生成りのタブリエと 野生ワンピースと
わくわくしながら旅の準備ができそうです。お近くの方はぜひお運びください。↑ クリックすると案内が大きくなります
2021年2月25日(木)~3月1日(月) 12:00~19:00 ※最終日は17:00まで。
作家在廊日 2月27日(土)2月28日(日)
poool本店 180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町3-12-9-105 Tel.0422-20-5180 (吉祥寺駅北口を出て、左手にまっすぐ、中道通りを歩いて10分)
野の扉から今冬はじめて届いたゴボウ。太いです。千葉県大浦町(市町村合併で現在は匝瑳市大浦地区)に江戸時から伝わるという「大浦太牛蒡」。極太サイズのゴボウでは関西では京都特産の「堀川牛蒡」が有名ですが、匹敵するたくましい姿に目を見張ります。首都圏の農産物を供給する大生産地千葉県ですが、スーパーでは見かけたことがない気がしていました。実は成田山新勝寺で奉納するための契約栽培でほとんど持って行かれる(県公式観光物産サイトより)ので、市場には出回らないそう。
無骨な外面に似合わず、香り良く、固すぎず、程よい歯ごたえで美味しさを引き立てる太牛蒡の魅力、なかなかのものです。もっと食卓に身近になってくれないかなあ。
この太牛蒡が野の扉から届き始めたのは2011年の終わり頃だったと、過去の「昼飯日記」で発見。自分で書いた文なのに大方は記憶から抜けていて、
「煮物にするとよく味がしみる、太い牛蒡があるのだと知ったのはこっちに来てから。京都の堀川牛蒡がよく知られているが、東京の正月のおせちに入っている牛蒡の煮しめも、千葉の大浦牛蒡が使われたりすると知ったのも、ついこないだのこと。それも昨年暮に野の扉から初めて届いた太っとい牛蒡を見てから。直径5センチはありそうな、肌もごつごつといかついこの太牛蒡、煮ると、意外やすぐに火が通って、味も染みこみやすい。この冬は何度か野菜ボックスに入ってきているので、あれこれとレシピを考えるのも楽しい。このつぎはくつくつと柔らかく煮てポタージュスープにしてみようかな。」
なんて書いていたんですね。写真も当時のもの。
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冬枯れの空の下、握った自転車のハンドルの冷たさに、手袋を忘れたことに気づいて玄関に戻り、防寒の万全を確認。日本海側の地域一帯が大雪となっているのにひきかえ、年が替わっても東京都心では雪を見ていない。ともあれ寒風ついて自転車を走らせる。通り道の霊園の入り口は急な坂。直角に曲がりつつ登らねばならず、息切れするのでマスクは登り切り、息を整えてから。大きな道路に出る頃にはペダルも快調、30分弱で本郷の事務所に到着する頃にはちょうどいい具合に全身が温まっています。
本日の昼飯用食材のハイライトは、直径30センチもあるターサイ。凍った地面にヒターッとへばりつくように全方位に広がる姿が、数あるアブラナ科の中でもひときわ印象深い、中国原産の野菜。見るからにたくましそうな面構えの割には、アクもほとんどなくて炒めものから煮物やおひたしまで重宝します。
まずはトマト風味のピラフから。洗った米にトマトピュレ+ケチャップ(割合は好みで。ピュレはトマトのみで味付けなし)と水を混ぜ、炊く米の量に合わせて水の量を調節。軽く塩・胡椒で味付け(炊く前に根菜を加えるので薄味で)、ローレルの葉1枚入れてスタンバイ。
中華鍋か大きめのフライパンを火にかけ、バターとオリーブ油を温め、みじん切りにしたニンニク、粗みじん切りにした玉ネギ、小ぶりのさいの目に刻んだゴボウ、ピーラーで筋をざっととって小口切りにしたセロリ(先々週の残りのためやや固い)を順に炒め、軽く塩・胡椒をしてお米の上に置き、炊いていく。
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空気まで凍るような冷気の中で掘り出した大根と蕪の瑞々しさにほぉっ、と思わず吐息が漏れてしまう。どっちを使おうか…、迷いますねえ。冬の大根は両手で抱えるほどの太さで、これを消化するのはけっこう大変。というわけで、本日は大根づくしで行くことに。
気が向けば普段からけっこう大根ご飯を作ってはいるけれど、ご飯が飽きないのと同じように、大根の甘みと匂いがほんのり移った炊き込みご飯も箸が進んでしまって、飽きることがないですね。
テレビで土井善晴さんが油揚をみじん切りにされていたのを真似して。大根はさいの目に。細かいさいの目に刻んだ生姜も加え、塩、酒を少々。千切った昆布ものせて炊きます。
メインのおかずは、海老と白菜の炒め煮。お歳暮にいただいたインドネシア産(冷凍)の天然物の海老は、小ぶりだから殻を外してそのままで。殻の方は水を張った鍋に入れ、酒を加えて出汁をとり、使うのは次の機会に。
白菜は5センチ幅くらいに切り分け、さらに繊維に沿って拍子切り。彩りの人参は短冊切り。
ターサイは葉と茎を分けて刻む。
中華鍋に油を入れ、みじん切りにしたニンニクを炒めて香りを出したところに白菜をどさっと投入。ついでに人参も入れて強火で炒めて、白菜の芯があるうちに海老を加え、続けてターサイを入れたら塩、酒、胡椒で味を整えて(好みで砂糖を入れても)、最後に醤油少々を回しかけ、水溶き片栗粉でとろみをつけて完成。
サラダの千切り大根は、こちらも土井先生流に、千切り用の小道具(普段は千切りは包丁で刻んでしまうのでほとんど使わないため、すっかり忘れていたが、冬眠中だったのを探し出し何年ぶりかで復活)を使って大量に用意。これをぎゅうっと絞って水切りしたものと人参をボウルに取り、ごま油で全体をよくなじませて塩胡椒を振り、皿に移したらレモン、橙など果汁(ポン酢などでも)を振りかけ、チェダーチーズをすり下ろして完成。
盛大な量の大根サラダになりました!
味噌汁のメインの具も大根です。煮干しでとった出汁で油揚と短冊切りにした大根を煮て火を通し、味噌を溶いたら、仕上げに小口切りにした長ネギを散らし、ひと煮立ちさせて出来上がり。(よ)
寒風にふるえ上がるこの頃、山の尾根づたいのような本郷通りを走る自転車通勤は坂下から吹き上げる寒風をしのぎつつ、風の強い日には通りの両側坂下から吹き上げる風に自転車が煽られたりするので、けっこうコタえます。あったか〜いご飯が食べたくなりますね。
というわけで本日のおかずはあんかけ料理でいくことに。大きめの木綿豆腐は15分ほど水切りをして、味噌汁、白和え、玉子豆腐にと、全部使い切ります。
ご飯は半量をもち米にして家で炊いてきた小豆入り。炊き上がったら炒り胡麻を擦って塩を混ぜた胡麻塩を振っていただきます。
野の扉からの産直冬野菜の中から、やや太めの株がたくましい小松菜を鍋にたっぷり沸かした湯に泳がせ、そのままザルにあげ、あら熱がとれたら水気をぎゅっと絞り、4〜5センチ長さに切りそろえておきます。
卵2個(2人分)をボウルで溶いて、手でざっくりと分けた豆腐をまぜ入れ、油を敷いたフライパンでざっくり炒めて火を通し、皿に敷いた小松菜の上に置き、熱々のあん(出し汁・酒・みりん・醤油を煮立て、水溶き片栗粉でとろみをつける)をたっぷりかけます。
白和えの人参は、いつもと違って、赤色が濃くて艶かしい京人参です。
豆腐はザルで濾して、豆乳と荒ずりした胡麻を加えて滑らかにし、塩と胡麻油を少量加えて、熱湯(塩を少量入れる)を通した千切り人参を和えます。
味噌汁は、相性のいい煮干しでとった出汁で大根を煮て、味噌を溶き入れたら大まかに手でちぎった豆腐を加え、ひと煮立ちしたところで火を止め、湯がいた小松菜を少し分けて加えます。(よ)