昼めし日記

昼飯2021.2.17

  • ぬくぬくうどん
    <材料>干しうどん・絹ごし豆腐・ハンペン・長葱/調味料=出汁・酒・みりん・醤油
  • たっぷり長葱とチリメンジャコ入り卵焼
    <材料>卵・長葱・チリメンジャコ・山芋・片栗粉/調味料=塩・酒・みりん(または砂糖)・
  • 千切り大根とシラスのポン酢和え

ソメイヨシノ発祥の地でもある桜の名所まで歩いて10分足らずというところに住むようになって10数年。四季折々の移り変わりを折に触れ楽しませてもらっています。
桜の開花が早まりそうだとの気象予報も届き始めたけれど、今年はどうやらのんびりと風に漂う花びらを愛でるどころではないかも。何しろ2024年に刷新される1万円札の顔に決まったり、大河ドラマもスタートした渋沢栄一翁の記念館に、翁が創った近代的な製紙会社にちなんだ紙の博物館も中にありで、人で溢れる賑やかな春になっていそうですから。一人ぶらりとほろ酔い気分の花見など味わえないだろうなあ。

そんなことを思いながら、今はまだ、あったか〜いうどんで体を温めたいというのが本音。事務所近くのチェーン店スーパーで見つけたハンペン。なんと表示に「アミノ酸」がない。練り物にアミノ酸は必須のようなのですが、そもそも旨味成分アミノ酸の塊りのような魚介を主原料にしている蒲鉾や竹輪類にわざわざ「アミノ酸」を添加しなくてもいいのではと、売り場を通るたび思っているので、これは嬉しいことと、手が伸びたのでした。

良い材料が手に入れば、ご近所の鰹節問屋・鵜飼商店さん自慢の本枯節鰹も喜ぼうというもの。上物だし昆布の切れ端をひとまとめ、袋詰めのお値打ち昆布と合わせたたっぷりの出汁にみりんを奮発、酒と醤油で仕立てたつゆと、重石で水出しをした絹ごし豆腐とハンペンを、やや大きめに切り、冬に本領発揮、甘みののった太い長葱をたっぷり刻んで下ごしらえ。
乾麺をゆでている間に、鍋のつゆを煮立たせ、豆腐とハンペンを入れて一度火を止め、ネギを加えて一煮立ち。茹で上がったうどんを、熱々のままザルにあげ、器に移したら汁をたっぷり注ぎます。

大根とシラスのポン酢和えはいたってシンプル!

でっかい重量感ある大根がごろりと横たわっているのをなんとかしなくてはというわけで、千切りの道具登場。ザッザッとすり押すように歯のついた板を動かすと反対側に千切り大根が山となりますから、ぎゅっと両手で絞ります。
シラスとさっくり混ぜ合わせ、薄味のポン酢で和えたら、最後にほんの少し、香ばしい胡麻油を細〜く回しかけて。

残った絞り汁は養分たっぷりなので、グラスに移し(グラスの3〜4分の1量ほど)、指の先で軽くつまむ程度の塩を加え、熱いお湯を注いだら、とぉ〜っても美味しい飲み物に。飲んだ時に塩味と感じるか感じないかくらいが勘どころ。私は年配の方に「これは腎臓にいいのよ」と教わりました。(よ)