昼めし日記

2009年 10月8日

昼めしの献立 

    • 大根、人参、ゴボウ、鶏もも肉のうま煮
    • 秋茄子と、小松菜の温サラダ(ニンニク風味)
    • 新生姜と枝豆のご飯
    • 吸い物(水菜と椎茸、卵)
猫の好物、エノコロ草も枯れて秋の気配

猫の好きなもの。順当なところでは、まずは生きのいい魚。飼い主のおすそ分けと言いたいところだけれど、一番は猫へ、です。何しろ鼻が利く。ぎゃーぎゃーと喚いて、うるさいったらありゃしない。飼い主の懐具合をわきまえているのか、値の張るものに敏感というわけじゃないのは、ありがたい。ドライフードや缶詰にもどうやら好みがあるらしく、気に入らないと、本当に皿をまたぐのには泣かされる。
最近は、寄る年波で、動物病院で「腎臓」やら「肝臓」の異常指数が高いからと、治療食の缶詰となり、「なんか変だわ~」と人間なら“怪訝な”様子でとでもいうふうに食べております。
食べもの以外では、エノコログサ(別名ネコジャラシ。写真のとおり)。夏に見かける雑草です。これに目がない! 摘んだのをポケットに入れて帰宅したりすると、目の色が変わり、うにゃうにゃと嗅ぎまわります。「待て、待て」と制するまもなく葉っぱを齧りまくる。エノコログサの周りにはそれとよく似た草が生えていて、混ざってしまっても、匂いでわかるらしく、ちゃんとより分ける。毛玉を吐き出すために食べるとも言われているけれど、あの飛びつきようは、どうもそれだけでもなさそうな気がするのですが。穂のほうは、これのおもちゃが売られているように、もう大好きな遊び道具。「ネコジャラシ」なんて誰がつけたか知らないけれど、ぴったりです。夏の間、せっせと摘んで帰るエノコログサも、そろそろ葉が硬くなってきて、なかなか柔らかい若葉が見つからなくなっています。

夏から秋へ、野菜も移り変わります

野菜ボックスを開けたら、早くも白菜が! と思ったら「秋一番のミニ白菜です」と添え書きが。見れば、葉先のほうの緑部分の色も濃く、巻き込みもふわっとしています。ザクザクと刻んでゴマ油をたらした酢醤油でからめたら歯触りよく旨そう、など思いつつ、足の速い青菜が先だわね…と。
この夏、はまったおろしニンニクとゴマ油のサラダにすることに。味つけは塩だけで。手がかからずおいしですもんね。
しっかり身がしまった秋茄子と、やはりクセのないサラダ向きの品種らしい小松菜を蒸して。

根菜も来始めました。久しぶりの大根、人参。色つやよく、なまめかしい風情です。産卵率の落ちた鶏さんも一羽丸ごと参りましので、まずはモモ肉から。皮からでる濃厚なだしで他にはだし要らず。ゴマ油で軽く炒め、根菜を入れてひと回ししたら、酒と水をたぷたぷにして、砂糖少々(小さじ1くらいにしました)、煮立ったら醤油で味つけ、やや強めの火で汁気が少し残る程度まで煮ます。

新生姜は千切りに。たっぷりご飯に炊き込みます。塩をほんの少し入れて。枝豆は郷里の新潟から送れらてきたもの。枝豆王国新潟でももうおしまいとのこと。でも夏中、毎日飽きもせず大ザルに盛って食べ続けるんだから、もういいでしょ。県外から来た人はみ~んな、恐れ入るようですよ。

根菜のうま煮が濃いめの味つけなので、汁はあっさりと吸い物仕立てに。具は水菜と干し椎茸を戻してあったもの。溶き卵でかき玉汁にしました。

本日のお茶

薬草茶(ドクダミ、クマザサ、ヨモギ他。岡山の友人から)

本日のおやつ

中村屋の薄皮饅頭(お客様のおもたせ。餡が上品な味わいでした)        

                                   料理人:よこやま