2005年3月31日 | |
昼めしの献立
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昼食の支度中に知人が届けてくれた自家製の蕗味噌をちょっと味見。蕗の苦味が味噌と渾然一体となっていて、ねっとりと舌にまつわる心地いいほろ苦さは、高級珍味のウルカを思わせる。若い頃、禅寺で精進料理を作っていたと聞いていたけれど、ちゃっちゃとインスタントにつくる私の蕗味噌とエライちがい。 イキのいい生鰊は煮ても美味しいと教えてくれた友人は下北半島の漁師の息子。友人と同世代の私はといえば町育ちだったからか、子どものころ(45年ほども昔)、生の鰊といえば焼いて食べた記憶くらい。最近また春先には気をつけてみていると市場で小ぶりの生鰊の姿を見かける。値段も手頃だったし、いそいそと買い込んで、ウロコをとって内臓も入れたままぶつ切りに。同量の酒と水に生姜の薄切りを入れて煮立ったら醤油をさし、鰊を入れて煮ていくというだけ。前夜、家で煮て一晩味を染みこませたのを持参。ついご飯がすすみます。 チーズも麦々堂からのおすそわけ。とうぶんチーズレシピをあれこれ考える楽しみがあるというもの。パンにのせて焼いたり、グラタンにもと、活躍の場が広いチーズを本日はいたって簡単にコロコロとさいの目に切って。さっとゆがいた小松菜を5~6センチ長さに切ったのと一緒に、少量のオリーブ油と塩、レモン+米酢でよくからめてサラダに。オイルも香りのいい物を選べば、全体に絡まる程度にごく少量で充分おいしい。 味噌汁用にとっただし汁で大ぶりに切った人参、ヤマト芋を火が通るまでゆでたらざるにとり、出しガラのカツ節を刻み、味噌、刻んだ蕗(「野の扉」から届きました)、白ワインを少し鍋で煮詰めたたれでからめた和え物。これは前日の残り。 味噌汁は、大根、越冬した貴重な里芋(ほっくりと甘味も増している)、ゴボウとで。ゴボウのやさしい香りが漂って、思いがけない美味しさを発見。 |
ヨモギ+スギナ |
料理人:ぎん
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