☆2011年8月25日(木)のメニュー
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大麦粉でちぢみ2種
具①茄子、ランチョンミート、ゴーヤ
具②干し海老、長葱、ピーマン -
トマトとオクラの冷たいスープ
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ジャガイモとワカメのサラダ
「こんなもの見つけました」と、若いスタッフが事務所に持ってきたのは、大麦を煎って粉にした「香せん」。うゎ、懐かし。記憶は一気に昭和30年代まで飛んでしまう。なにしろ私が小学生のころに、駄菓子屋で買って食べていたんだもの。幾らでしたかねえ。まだまだ物資不足の時代。新聞紙を三角形にした袋に砂糖を混ぜて入れてあって、5円くらいだったような。あのころ、するめ1枚が10円だったから、これはもっと安かったかもしれない。
三角のひとつを切って、ストローで吸ったのだったか、直接吸い込んだのだったか‥なにしろ粉だから、みんな、時々むせながら食べていた。スタッフのお母さんは、水で練って食べていたそうな。
毒々しい色をつけたものや、甘い味のなにやら怪しいものを塗りつけた紙をむしゃむしゃ噛んだりする、今思えば得体の知れないものてんこ盛りの駄菓子ワールドにあって、香せんは素朴な菓子ではありました。
もう少しあとになると、わが家では量り売りの諸越(もろこし。秋田の伝統菓子)のようなものがお茶菓子の上位を占めていたっけ。
いま、なぜ「香せん」?と思い、ネットをいじったら、大麦の粉を使ったパンやお菓子が続々ひっかかってくる。どうやら小麦に対するアレルギーが多いことから、これまで忘れ去られていた大麦が再評価されているらしい。大麦のうどんはだいぶ前からあって、つるりとした食感が好きで、たまに見つけて買うこともあるけれど、こんなにいろいろ商品化しているとはね。おいしいし、腹もちもいいから、もっと栽培されていいのにと思う。
さて、この大量の大麦粉をどうやって食べようかしら。香せんはそうたくさん食べられないし。というわけで、ちぢみを作ってみることに。
小麦粉と同じように、水と卵で溶いてクレープを作るくらいのやわらかさに。具は2種類。ひとつは、茄子をスライスし胡麻油で炒めたのを混ぜこみ、油を気もち多めに敷いたフライパンに流し込む。
だいたい火が通ったところに、ランチョンミート(冷蔵庫にあった缶詰)とゴーヤを散らし、全体をひっくり返してしっかり焼く。
残り半分の生地にはお湯に浸けて柔らかくした干し海老を混ぜ込んで焼き、上には斜め切りにした長葱と赤ピーマン(日が経ったら色づいたんだけど)の細切りを散らしてひっくり返し、焼く。生地には調味料を入れず、豆板醤、コチュジャン、酢、煮きった酒を合わせたたれでいただく。
サラダは、拍子木に刻んだジャガイモを、煮崩れない程度にゆで、ワカメと合わせて、マヨネーズに酢を加えてのばしたドレッシングで和えたもの。ワサビを混ぜたドレッシングでも合います。粉でもチューブ入りでも、もちろん本山葵でも 。
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