・モロヘイヤとマー坊茄子のカレー
・キュウリと茄子とトマトの冷や汁
・鰹の新節と玉葱の柑橘醤油和え
「暑い☀」言うまいと思えど きょうの暑さかな‥
からだじゅうから生温かい水がしたたるよう。蒸し蒸しと不快な暑さなり。熱中症になっても不思議はなさそうなのに、生来丈夫にできているのだろう。こうしたからだを作ってくれた親に感謝したしなくては。両親ともに亡くなって久しく、もう、そうとう空の彼方いやはるか宇宙の彼方で透明な粒にでもなっているでしょうが。
こんな考えにふっと入ったりするのも、亡くなった人たちの魂を迎えるというお盆を迎えたせいか。そして今年のお盆は、3月の震災と津波で奪われた夥しいいのちも、魂となって縁を結んだ人たちのところへ帰ってきていたのではないでしょうか。幼いころに実母をなくしていた私も、中学生になるくらいまで、日が暮れかかるころから闇が深くなるにつれ、何かの気配がしばしば自分のまわりにあることを感じて(子どもにはよくあることらしい…)いました。
朝、事務所に通う道に都のおおきな霊園があって、わずかな距離ながら急な坂を自転車をひきながら登ってくると、今年もいっせいに蝉が鳴き出した。春は満開の桜に彩られる木々の下、地中深くに毎年蝉は卵を産むのだろう。蝶も舞うこの道がなぜか好ましく感じられて、すぐに道が平らになっても自転車を引き引き歩いてしまう。
家を出て、30分弱。事務所に着いたら、からだが火照り、汗が吹き出してくる。水、水、冷たい水!とばたばた、冷蔵庫へ。はい、電気はありがたいです。水も冷やし、氷もつくってくれる。でも電気に頼りすぎない自由も担保して、扇風機と団扇の協力仰ぎつつ、未来を生きる子どもたちのいのちを長きにわたって脅かし続ける原発など必要としない社会に向けて、小さな一歩を刻んでいるのです。
というわけで、ここは赤道をまたぐ暑い暑い国インドの人たちの知恵にならって、久しぶりのカレーを。
本日はカレーには初めての素材、モロヘイヤを使って。鍋に油とローレル、シナモンスティック、粒胡椒、ターメリック、カルダモンを投入、香りが立ってきたら粗みじんにした玉葱を炒め、ぶつ切りの茄子を加えて炒める。
途中で茄子を寄せて油を少し足し、みじん切りしたニンニクとショウガを炒めて全部混ぜ合わせ、ここでトマトを隠し味に少し。
水を茄子と同量くらいと、塩、辛みのカイエンヌペッパー、コリアンダーパウダーを入れて煮込んでいくのだが、あれ、最初にクミンシードを入れるのを忘れてた。クミンパウダーを慌てて足したけど、どうかしらね。
茄子にじゅうぶん火が通ったころ、細かく刻んでおいたモロヘイヤをたっぷり(刻んで2カップくらい)加えて弱火で煮詰めていく。
辛いカレーには冷や汁。またもやキュウリと茄子を刻みます。塩胡椒で味付けしただし汁を冷やして具を入れ、トマトを彩りに。
サラダは、高知県のアンテナショップで見つけた鰹の新節(黴付け前。堅い。日持ちします)を包丁かピーラーで薄く削って、スライスした玉葱と合わせて、夏みかんのジュースと醤油のたれであえる。高知ではゆず酢と醤油でよく食べると言っていたのは昔の仕事仲間。当時はその人の田舎から、文旦、小夏、ヤマモモといった珍しい果物や、ゆず酢やこの新節などを送ってもらい、高知県てなんで珍しいおいしいものがこんなにあるの〜!と感激しておりました。
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