昼めし日記

気温のアップダウンが激しかった春があっという間に過ぎ去り、もう6月!…って季節、飛びすぎましたね。その間に新緑がまばゆいほどに芽吹き、カラッとしたさわやかな風が吹いては、日も長くなりました。夏の到来を予感させてくれるこの季節、とても気持ちがあがってきます。

町では野鳥があちこちで巣作りを始めている様子。スズメやムクドリ、鳩、カラスなどが忙しそうに人家の軒先やその周辺で巣材を見つけては、びゅわーんと飛んで運んでいます。先週末、抱卵中のツバメのつがいをみかけました。じーっと動かず抱卵しているメス(だと思うがよくはわからない)と、そのすぐそばの軒下でのんびりと羽繕いに余念がないオス。ああそうか、ツバメってこんなにゆったり過ごすこともあるんだね、と改めて思ったり。もうちょっとしたら彼らが雨の降りしきる中、給餌のためにやたらと忙しそうに飛び回る。その頃っていうのが梅雨本番の季節なんだ。無事にヒナ孵るといいね、子育てがんばって。とエールを送りました。

さて、本日の昼めしは、からだは夏に向かってるけど、梅雨入りした体調にあわせるようなやさしさを入れ込んでの和のメニューでした。『野の扉』から届いたばかりの野菜はやはり新鮮そのもの。野菜から放出してる新鮮なエネルギーはすなわち「いのち」なんですよね。「いのち」を食べてるなあってほんとうに思いますね。(み)

6月7日(木)料理人:よこやま

春の香りを存分に味わわせてもらった筍も、伸びに伸びて、竹に(!)という訳で、来年までおあずけと、口寂しく感じていたところに、「わが家の庭に伸び放題の淡竹(はちく)をもらってください」と埼玉在住の知人からうれしいお言葉が。淡竹は孟宗竹よりも伸びるのが早く、油断していると歩くのにもひと苦労という言葉も大げさではないので、ありがたくいただいてさっそく事務所では、筍三昧メニューに。

・淡竹とグリンピースのごはん
①孟宗よりいくらかさっぱりとした味わいの淡竹をたっぷり刻み、野の扉から届いたこの季節ならではの出会いもの、ぷりぷりのエンドウ豆と、細切りにした人参も彩りに参加。だし汁と酒、塩、香り付けの醤油少々とで味つけし、薄味で軽く煮含め、汁気を切っておく。
②①と同様に味つけしただし汁でご飯を炊く。炊きあがる少し前に①の具材をのせ、炊き込み飯にする。

・淡竹と大根、油揚げのみそ汁
・ごぼうと高野豆腐の煮物
・チリメンきゃべつときゅうりの塩もみ