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2016年11月24日 発売


ききがたり ときをためる暮らし』から4年。ついに続編完成! 重版・17刷出来ました‼ (2024.10.25)

「最後まで自分の足で立って生きることが大事なんだと思うの」(英子)。迷うとき、そっと背中を押してくれる一冊。

06+obiふたりから ひとり~ときをためる暮らし それから~

つばた英子・つばたしゅういち 著
水野恵美子 聞き手
落合由利子 写真

本体価格:1800(税込:1980)円
ISBN:978-4-916110-46-6/A5変型判/並製/260ページ

※ つばた英子さんは前日までふだんの日常を過ごし、2018年6月しゅういちさんのもとに旅立ちました。享年90歳。

解説70種の野菜と50種の果樹に囲まれたキッチンガーデン。老いていく身体への負担を工夫した道具たち。山を削った造成地に丸太小屋を建てて木を植え、土を耕し、自分流に手間ひまをかけて、ていねいに生きてきたつばた英子さんとしゅういちさん。ふたりの積み重ねた歳月は、いつしか65年のときをためて、ひとり暮らしへと踏み出した英子さんをやさしく見守ります。『ききがたり ときをためる暮らし』から4年。その後のふたりの日々と、しゅういちさん亡き後の英子さんの暮らし―。愛らしくも潔い89歳の心豊かな日々をお届けします。

『ときをためる暮らし』その後、四年あまりの日々の記録。老いたら老いたなりに、楽しくなることを考え、実践してきたしゅういちさんが昨年、他界。造成地に建てた丸太小屋、落ち葉を入れて蘇らせた土。ふたりが積み重ねてきた65年の歳月は、いまも英子さんが同じように営み続ける。自分に課し、誰かのために手足を動かす日常とは。

◆著者:つばた英子
1928-2018年。愛知県半田の200年以上続く造り酒屋で育ち、50年、しゅういち氏と結婚。キッチンガーデナーとして大地に根ざしたていねいな暮らしを実践。夫婦の共著として『ききがたり ときをためる暮らし』(自然食通信社)『なつかしい未来のライフスタイル』『キラリと、おしゃれ』(ミネルヴァ書房)『ひでこさんのたからもの』(主婦と生活社)他がある。2018年6月、しゅういち氏のもとに逝く。前日までふだんの日常を過ごす。享年90歳。

◆著者:つばたしゅういち
1925-2015年。自由時間評論家。東京大学卒業後、アントニン・レーモンド、板倉準三の建築設計事務所を経て日本住宅公団へ。「高蔵寺ニュータウン計画」で日本都市計画学会石川賞。広島大学教授、名城大学教授などを経てフリーで評論活動を続ける。2015年6月、午睡中に逝く。享年90歳。

【関連情報】
つばた夫妻のていねいな暮らしの日々を追った東海テレビの番組『人生フルーツ ある建築家と雑木林のものがたり』が、2016年度の「放送文化基金賞」の番組部門において最優秀賞を獲得しました。映画化が決定し、2017年1月2日(土)から全国で順次公開!

『人生フルーツ』公式HP http://life-is-fruity.com/

【受賞】
東海テレビの『人生フルーツ ある建築家と雑木林のものがたり』が、第12回日本放送文化大賞(日本民間放送連盟主催)のグランプリを受賞しました!(2016年11月9日発表)

第91回キネマ旬報文化映画ベスト・テン1位を受賞。平成29年度文化庁映画賞(文化記録映画部門・映画功労部門)の文化記録映画優秀賞を受賞。

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目   次

プロローグ

人生が完成する日 しゅういち

ひとりになって PART

最後の日 英子/目にはみえないけれど……/ぼうっとなんかしていられない/生涯、整理整頓だった/レーモンド・ハウスとクライン・ガルテン/ときをため、次につなぐ/〝肉なし〟肉じゃがを食べながら……/さびしがりや/お別れは、はぶ茶で/陰膳/月命日に用意するもの/モラトリアムだった時代/実現はしなかったけれど/家は天国だね/いいところだけを見る

ひとりになって PART

手紙大好き/人に頼らない/自分の楽しみをみつける/自分で自分を鼓舞する/思い出を食べる/女はしたたか、男は……/うまくできないからこそ/先を考えて悩むよりも/モツの串焼き、そしていろいろなこと/料理の幅も広がって/誕生日のお祝いはしない/うろうろ/手と足の運動/お墓のこと/ひとりごと/あえて不便さを選ぶ/ご新造としての心得があったからこそ/自分が関係ないことなんかない/足るを知る/毎日アイロンをかけて/ときはありがたい

心の糧になるもの

今日は散髪! 英子/夫婦なかよしの秘訣 しゅういち/弱虫がいい しゅういち/庶民派育ち しゅういち/ハンコの思い出 しゅういち/親父のこと その1 しゅういち/親父のこと その2 しゅういち/タヒチへ しゅういち/ホモ・ハンドレッド しゅういち/八十八歳、ひとり旅 英子/はじめての入院 しゅういち/入院日記 しゅういち/気がきかない 英子/Z旗を揚げろ しゅういち/自分の手で、自分の暮らしを豊かにする しゅういち/兄のこと 英子/死ぬまで続ける 英子/長い時間の積み重ねのあとに 英子/いい道具を揃えてみたら 英子/一年間のお休みを経て 英子/レーモンドの丸太小屋 しゅういち/ある日の会話/ていねいな暮らし しゅういち

毎日コツコツと

菜園日記から養生日記へ/野菜も肉も湯引きから/ゆっくり時間をかけて減塩/おまけをつける/魚の照り焼きをおいしく食べるために/干ものづくり/ソーセージ、練りものの塩分を抜く/カルシウムをとる工夫/かぼちゃのスープ/汁ものは具たくさんで/貧血予防のために/だしのこと/ちょこちょこと、毎日食べてほしいもの/その1 白魚のオーブン焼き その2 桜海老の佃煮、田づくり その3 昆布の佃煮 その4 ごまと落花生/梅を漬ける/レモンのはちみつ漬け/小豆を煮る/カステラ/なんでもかぼす/土鍋信仰/ある日の会話/栗まんじゅう/ミッドナイト・サンドイッチ/毎日が勝負!/つばたさんちのルネッサンス/昔もいまも、食べるべきものがない/器のこと/人のためにやっていることは、自分のためなの/家庭料理のよさとは/いつも心はルンルン

あとがき 英子

※ たくさんの読者カードをいただきました。ありがとうございました。

【42歳 女性】図書館で借りて全て読みましたが、手元に置いておきたいと思い、購入させていただきました。つばたさんのご本の中で一番好きです。写真も美しく、英子さんの優しさが伝わってくる気がします。

【70歳 女性】今年の母の日に娘からこの本が届きました。夢中になって読みました。1ページずつ読んでは心やすらかになり、いろいろと多くの事を学びました!! 私も最後まで自分の足で立って生きたいと強く願いました。

【女性】長女とともに〝ききがたり ときをためる暮らし″を愛読し、そのお人柄に魅了されていましたので、悲しくてとても心痛みます。でも、魂の世界でしゅういちさんとともに再び幸せでいらっしゃるだろうと思ってはいますが……。〝その後のききがたり″をお待ちしております。