・ ブルーチーズとサワークリームのペンネ
・ キャベツと小松菜・菜花の煮びたし
・ 白菜・ベーコン・ニラ・大根おろし・とろろいものスープ
青カビ入りチーズ…われら日本人には馴染み深い”青カビ”。子どもの頃(半世紀以上も前ね。自分が骨董品にでもなった気分)、暮れにたくさん搗いた正月の餅もだんだん食べ飽きて来るころには食べる速度も鈍り、余った餅にカビが生え始める。毎年のようにおとなたちが「赤いカビは取らないといけないけど、青カビは大丈夫」と言うので、少なくともわが家では包丁で赤カビを削り、焼き餅にして食べていたっけ。
どんな理屈かは知らないけれど、親が保証してくれた「青カビは大丈夫」の言葉はしっかり胸に刻まれたのでしたが、そのうち米も餅もそれほど量を食べなくなり、冷蔵庫も普及して、どこの家でも腐りやすいもの、カビが生えそうなものはやたらと冷蔵庫入りになっていきました。バブルのあたりだったか、日本でも色んな輸入チーズが店頭に並ぶようになり、はじめてブルーチーズを見たときは、なんだかご無沙汰していた親戚のおばさんにでも会ったような親しみを覚えたものでした。
しかも、おいしい! 不思議なことに生まれて初めて口にしたのに… 懐かしい青カビの匂いもかすかに漂うではありませんか。以来、私は青カビチーズやら、熟成タイプのチーズにひどく引き寄せられてしまったのです。熟成タイプなんて放っておくと、納豆の匂いに近くなるんだもの。え、納豆はないだろうって…? チーズも納豆も発酵食品だしね。
テレビの料理番組を見ていてスイッチがはいっちゃいました。だいぶ長いこと冷蔵庫で冬眠していたブルーチーズが復活。サワークリーム、オリーブ油(テレビではイタリア人シェフがバターをたっぷり入れていました)と合わせて火にかけ、ゆであがったパスタとよく混ぜ合わせます。ブロッコリ、すり下ろし人参も加えてさらにソースをよくからませ、蜂蜜までかけました。なんと当事務所にはいただきものの「日本ミツバチ」の蜂蜜まであるんですよ。これを使わぬ手はありません。蜂蜜とブルーチーズはホント、出合いものなんですねえ。
千切りにしたベーコンを炒めて脂を出し、白菜を炒めて水を足し、塩コショウ味でくつくつ煮たスープには大根おろしと山芋のすりおろしもたっぷり入れて。
まったく野菜ってなんておいしいんだ! 一生食べていてもきっと飽きないにちがいない。
- 新しい記事
-
- 冬野菜の主役白菜、名残にたっぷりいただきます (4月15日)
- 桃の節句に少ぅし甘めのちらし寿し (4月13日)
- 小ぶりで歯ごたえ軽やかな春野菜でサラダを (3月30日)
- 大根絞り汁にお湯を注げばスッキリおいしいドリンクに (3月26日)
- ほんのり温かいちらし寿司で春を待つ (3月16日)
- 相性抜群 豆腐が助っ人?のオムレツを乗せたら (3月15日)
- カテゴリー