2010年10月8日
●昼めし献立
- ぶつ切り長葱炊き込みごはん
- 小松菜とサツマイモの味噌汁
- 筑前煮(里芋、人参、サツマイモ、鶏胸肉、インゲン)
- 長葱と挽き割りエンドウ豆のホワイトソース和え
本日のオイシイ!
地面を歩き回りながら餌をついばんでいたからか、肉の締まり具合もよく、旨味も濃い鶏肉に唸っています。
1羽分届いた鶏肉。肉が主役という料理が、なんだかもったいなくて、というか、一度にどっさり肉を食べる習慣がなかったため、すぐに思いつかないのか。それより肉の旨味をちびちび味わって贅沢気分に長くひたっていたいのかもしれない。
夏の野菜と少しずつ入れ替わるようにして届きはじめた里芋や、人参、サツマイモ、大根といった根もの野菜に目を奪われます。ばて気味だった胃腸の調子も落ち着き、ぎゅぎゅっと土の滋養がのってきた野菜たちが美味そうで、えぇーいっ、肉か野菜、どっちかとるなんてできやしない! 欲張って鶏と野菜のうま煮になっちまうのでした。
それにしても肉から出てくるうま味って濃いのね。胸肉ひとつで、ひと鍋分のだしがとれてしまうんだから。少しの油で皮ごとの胸肉を炒め、野菜を炒めて酒と水を注いだら砂糖少々と醤油(せめて丸大豆の醤油をお使いくだされ)で味つけ、汁気がなくなるまで煮ていくだけ。一流料理人の包丁さばき、仕上げの技には及ばないけれど、鶏と野菜の旨味が渾然一体となってほ~んとにおいしい。本日の主役はこれかな。
葉物のような傷みやすい野菜から先に、とやってると、後回しにされるのが出てくる。
そのひとつは、持ちの良さのおかげで、ここのところ3週間分も待ちぼうけを喰わされている長葱。ここはもうまとめて食べちまおう。
というわけで、まず5~6本の外側をむき、5センチくらいのぶつ切りに。これをフライパンで焼いている間にホワイトソースづくり。鍋にバターを溶かし、小麦粉を混ぜたところへ牛乳を少しずつ加えてゆるめのホワイトソースになったら塩胡椒で味つけ。火が通った長葱と昨日煮てあった挽き割りエンドウ豆をあえます。
長葱をさらに3~4本、こちらは3~4センチのぶつ切りに。塩少々加えてごはんに炊き込むだけ。炊きあがったら半摺りにした胡麻をざっくり混ぜ合わせて。新米というだけでおいしいのに、長葱の甘さがほんのり移ったごはんにはうとりしてしまう。食べ過ぎないよう盛り切りです。
味噌汁に甘いサツマイモ。若い頃は、サツマイモもそうだけれど、玉葱やキャベツといった甘みのある野菜の味噌汁が苦手だったのに、いつごろからか、あら、乙な味わいだわ――、とけっこういけるようになりました。
インタグコーヒー(深煎りです) |
料理人:よこやま
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