2010年10月5日
●昼めし献立
- 蕎麦パスタ
- 秋野菜の温サラダ、おろし玉葱ドレッシング
- おから入りニラスープ
本日のオイシイ!
イギリスから帰国した友人のお土産は、国際色豊か(?)な、中国産”有機そば”。その辺の立ち食い蕎麦よりはおいしかったデス。
「弁当の日がやってきた」「台所に立つ子どもたち」などを編集してくれたフリー編集者の山家さんが、1年ほど滞在したイギリスから帰国。あちらでは、日本の食材も手に入りやすくなっていて、日本から送ってもらったりする必要もほとんどなかったと言っていましたが、お土産はなんと「お蕎麦」。“有機そば”と日本語で表示されています。ところがこれが日本製じゃなくて、“中国産”。パクリ上手な(?)中国ならではの珍商品とでもいえばいいのでしょうか。もっともわが日本でも原料のそば粉はほとんどがカナダなどからの輸入に頼っているのが実情なので、こうした国際色豊かな!蕎麦が登場しても不思議はないということかしら。
いちばん蕎麦の味がわかるのは、シンプルに、伝統的なつけ汁で、ということになるけれど、ま、乾麺だし、そば粉の食べものはフランスにもイタリアにもあるし…というわけで、インターナショナルな蕎麦に合わせて、まずはパスタに。
蕎麦を茹でる間に、みじん切りにした間引き人参の葉と大根をおろして溶き卵と混ぜておきます。そばは固めにゆで、ザルにあけて水切りしたら、ボウルに移してオリーブ油を全体にからめ、軽く塩胡椒。皿に盛りつけたら卵を手早く炒め塩胡椒で味つけして、パスタのトッピングに。
濃いめの蕎麦の色と、口のなかでそれなりに蕎麦の香りもしたのは、薄皮や外側の殻部分も入っていたのかもしれない、などと考えつつ、日本で食べる蕎麦と比べてもまあまあなのではとの感想をもちました。
酷暑の夏過ぎて、温野菜の魅力ふたたびです。
この季節、秋冬野菜はまだ成長期。さっと蒸したら幼子の肌のような口当たり、暑さに耐えた胃にもやさしく沁みてくるようです。蕪、インゲン、間引き人参、間引き大根菜を、すりおろした玉葱とオリーブ油と塩のドレッシングで。市販の玉葱を家で同じようにおろしても目にも舌にも辛すぎてとちゅうでおろすのを断念したというスタッフが、野の扉の玉葱が目に痛くないのはどうしてでしょうかと言うのですが、ほんとにちっとも辛くないうえに、爽やかな甘みが素晴らしいドレッシングにしてくれるのはどうしてかしらん。
スープは薄目にとった鰹節のだし汁と刻み昆布、おからを入れて塩胡椒で味つけし3~4分ことこと煮たら火を止めておく。仕上げにニラと水溶き片栗粉を加えてひと煮立ちさせたら出来上がり。
料理人:よこやま
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