2010年7月16日
昼めし献立
- 島豆腐と茄子のチャンプルー
- ツルムラサキと千切りキャベツ・人参のナムル
- 島豆腐と小松菜、油揚げの味噌汁
- 生姜入りご飯(青紫蘇入り)
本日のオイシイ!
沖縄の豆腐、みっけ! ずし~んと手応え、しっかりものの島豆腐は、炒めて本領発揮。夏野菜代表の茄子とあわせて。
それにつけても、久しぶりに手にした島豆腐の圧倒的な存在感よ。
島豆腐ときたら、迷わずチャンプルーです。水気を絞らずすぐ炒め物に使えるのがうれしい。ゴーヤがあれば最高なんだけどね、夏野菜の代表格、茄子に協力してもらうことに。
ニンニクを炒め、分厚く切った茄子と人参を炒め、茄子に火が通ってきたところで大ぶりに包丁を入れた豆腐を加えて、塩と、ふっふっふ、あるんですよ、島コショウのピバーヅが。これがあってこその八重山チャンプルーというもの。ピバーヅは白保ではほんとうは“スッパキ”言うのだそうですが。八重山独特のコショウの原料となる蔦草で、家々の石垣にからんで自生していましたっけ。小指大の赤く熟した実を乾燥してすりつぶした、島ではなくてならぬ香辛料です。胡椒の辛味とシナモンの香りが合わさったようなエキゾチックな辛味と香り。沖縄ソバもこのスッパキが活躍するとのこと。
ツルムラサキ
見ているだけでもりもり力が湧いてきそうなツルムラサキも届いています。醤油とおかかでさっぱりと食べるおひたしも捨てがたいけれど、きょうはすりおろしニンニクと塩と、胡麻油の香りでナムルに。湯がいて水気を絞ったツルムラサキに、キャベツと人参の千切りを混ぜて。
味噌汁にも島豆腐です。小松菜と油揚げを合わせて。
ご飯は千切り生姜を入れて炊きました。仕上げに青紫蘇を細く千切りにしたのをたっぷり混ぜこみます。爽やかな生姜の辛味と、紫蘇の香りがだらりとした空気を払ってくれるよう。
昼飯コラム
きれいな海水で固めていた島の豆腐
わっ、島豆腐! 出先からの帰りに通りかかったデパ地下で、みるからにどっしりとした沖縄豆腐の姿が目に飛び込んできて、おいでおいでって手招きしている。もちろん、ためらわず買いましたわ。
以前に、石垣島白保部落を訪ねた折、土地の方が、こちらの豆腐はこうして作るんですと、舟でサンゴ礁の向こうまできれいな海水を汲みに行って、その海水を投入に混ぜながら固める豆腐作りを見せてくださったのでした。
海水塩から垂れたにがりで豆腐をつくるものとばかり思っていたので、海水と混ぜられて、ふわふわ~と固まってきた豆腐に、ほぉーんとうにびっくり。おまけに「豆腐はできたての温かいのを食べるもの」という話で二度びっくり。さらにさらに、できたての海水豆腐の、なんておいしかったこと! 広げた掌からはみ出しそうな大きさとずっしりとした豆腐の重みにもう感動しっ放し。
あたしも田舎出の人間なんで、野菜でも魚でも自分が子どもの頃食べていたのがいちばんおいしい!なんて、美化してるところがあるけど、強く触ったら崩れんばかりの水分をぎりぎり保持したのが「おいしい豆腐」。粋に通じるっていう東京人の豆腐自慢も、けっこう思い込みなんじゃないの、と、各地のいろんな豆腐を味わってからは、けた外れの発信力をもつ東京発の情報には一呼吸おくようになった体験でもありました。
ドクダミとヨモギのブレンド。じめじめ、うっとうしい梅雨が続きます。温かい薬草茶でからだすっきり。 |
料理人:よこやま
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