中華スパイス、花山椒の香りが広がります。
3年ほど前、近所に坦々麺のおいしい店がオープンしたのですが、めったに外食しないので、初めてランチを食べに行ったのは1年以上もたってから。「味の決め手はこれです!」と店のマスターが見せてくれたのは、一抱えもある大きな瓶にびっしりと詰まった「花山椒」。オーナー自ら故郷の中国から持ってくるもので、日本で売っているものと全然違うんだそう。私も上野のセンタービルで大袋を買ったのがあって、バンバン、というほどじゃないけど、香りを楽しみながら時々使っていました。
「栄児家庭料理の店」というその店の坦々麺(=汁なしタイプが山椒もたっぷり効いててワタシ好みかな)、汗がでるほど辛いというほどではないけれど、食べ終わるころには舌がしびれてしまって、食後の水を飲んだら、なぜかマズいのに閉口(どうも、強烈なしびれのせいらしい)…。
で、先日、しばらくぶりに入ったら、レジのところに例の山椒が小袋に入っておいてあって、ほしい人に分けているとのこと。もちろん買いましたよ。家に帰って袋に鼻を突っ込んで匂いを嗅いだら、華やかで澄んだ香りが広がって、たしかに今まで使っていたものとあまりに違っていました。こうなるとあれやこれやと使いたくってたまらなくなってしまう。
きょうは、いつもの大根の味噌炒めを花山椒でひと味ちがうものにしてみようかな。
大き目のさいの目に切った大根を細く切った出し昆布とともに軽く蒸し煮に。大根にはたっぷり水気があるから、水は少なめにして、鍋の水気がなくなりそうなところでそのまま蒸らし状態に。
小ぶりのすり鉢で花山椒を粗摺りし、ごま油を熱して軽く炒めて香りが立ってきたところに、味噌と、同量の酒を入れてアルコールを飛ばしたら、好みで砂糖を加え、大根を和えます。酒を多めに使えば甘味控えめになりますね。仕上げに味噌と相性のいいすりゴマもたっぷりかけました。
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