昼めし日記

2009年 1月16日

昼めしの献立 

    • 人参と大根のピラフ 
    • 人参と大根のバターソテー、レモン風味 
    • 白菜とリンゴとクルミのサラダ
    • 大根、人参の雑煮

顔より大きい! 聖護院蕪。

今週の大物(文字通りの)!は、聖護院蕪。白銀嬢の美しい顔(かんばせ、と読んでくださいませ)がすっぽり隠れるほど。これを一気に食べきることのできる料理というと、そうざらにはないのです。
昔の料理家が「蕪蒸し」というのを編み出したのは、慧眼ですね。すりおろせば、カサがぐぐっと減りますから。泡立てた卵白を混ぜ合わせ、海老、鯛、ぎんなんなど中に忍ばせて形をととのえ蒸し揚げ、葛溶きのたれをふわりとかけるという上品な料理で、高級料亭くらいでしかやっていないのではないかしら。私なんぞ、美麗な写真でしか拝見したことはございません。手間もかかりそうだし、材料高そうだし…、分不相応みたいだしと、気後れして、いまだにやったことのない料理の筆頭かな。
長年の付き合いの居酒屋の女主人に、「食べたいな」と、水を向けたら、「いやよ。」と一言。手がこんでるから、合わないって。
そんなこんなで、憧れの「蕪蒸し」のまま、ん十年です。

蕪、どう料理しようかな。本日はまだまだ人参なのです。

まだまだ人参料理、続きます

もともと、旨い! となったら、何日でも同じものを食べ続けても平気。飽きるまで食べて、あるとき、
ストンと、食べ納めのようになってしまう…というワタシ。吉田俊道さんの人参、まだまだ食べます。
とはいえ、毎週届く野菜ボックスのなかで出番を待ってる根菜も気になります。甘露な水代わりにもなってくれる、なにかと調法な大根にも参加してもらうことに。
人参ととともにさいの目に切って、一緒に少しのオリーブ油で炒め、強火で大根の水気を少しとばしてから、ごはんに炊き込みます。味付けは塩コショウで。きょうは炊き上がってから、トマトピュレを混ぜ込みました。レタスをざくざく刻んでカサを減らし、軽く塩を振ってプレートに敷きつめ、ピラフを盛り付けます。

ソテーにする人参、大根はピーラーでそいで平たいパスタ状(?)に。バターでさっと炒め、軽く塩味をつけ、レモン汁を振ります。みじん切りのパセリを彩りに。あらためて言うまでもないのだけれど大根も、人参も皮ごと使います。まったく気にならないどころか、皮のところ、はっきり言っておいしい。もったいなくて捨てられません。組織がしっかりしているので崩れず、歯ごたえも気持ちよく、たのしめます。

サラダは久しぶりに白菜とリンゴで。白菜は生のまま、ザクザクと千切りに。リンゴはスライス。クルミは荒く刻んで。オリーブ油と塩、酢のドレッシングを少量、全体に馴染むよう、混ぜ合わせるだけのスピードサラダ。チリメンジャコをから煎りして混ぜてもいいですね。

本日のお茶

薬草茶(玉葱の皮、ドクダミ、熊笹、ヨモギ)

本日のおやつ

クーゲルホフ(仕事の打ち合わせで来てくださった編集者三井さん、デザイナーの橘川さんと)          

                                   料理人:よこやま