昼めし日記

2005年6月1日
昼めしの献立 

  • テンペ、カリフラワー、ズッキーニの炒めもの 
  • ココナツミルクと豆入り卵焼き、
  • 味噌汁
  • 定番野菜サラダ

5月の末に、リンゴが届いた。岩手から一条ふみさんが送ってくださったものだ。病床にある友人に食べさせたいと思い、あちこちに訊ねたのだけれど、有機栽培のものはもう、生産者のところでもなくなったと言われていたから、とてもありがたい。夜、さっそく家に届けに行く。
考えてみれば、もう今年のリンゴの花は遅いところでも5月の下旬には開花しているというのだから。作年秋収穫のリンゴの保存もそろそろ限界というのはもっともなこと。北国の畑で咲き競っているであろう可憐な林檎の花々のかぐわしい香りを思い起こしつつ、しばらくはその名残のリンゴをご相伴しよう。

ここのところ用があって表参道に行くことが多いが、このあたりには、オーガニックフードの大きなスーパーマーケットに、レストラン、カフェと集中しているので、帰りにはちょこっと買い物ができる。
この日買ったのは、国産テンペ。乾燥納豆のような言われ方をしているものの、納豆菌ではなく白カビのようなもので発酵させているそうだから、なにか別物の感じがする。20年ほど前に知人からいただいたテンペはポコッと割れて見た目、白壁のような感じで、さくっとした食感と、軽く発酵した大豆の風味がおいしかった。もともとはインドネシアで日常的に食べられている食材とのこと。
今日のテンペはそのインドネシアのものとだいぶ違うようだけれど。これを一口大に切ったのと、カリフラワー、ズッキーニを炒めて、たれ(味噌、しょう油、酒、キムチの素、プルーンジャムを混ぜ合わせて)をからめる。たれに加わえたジャムの甘酸っぱさがアクセントに。

卵焼きは冷蔵庫に常備していた金時の煮豆と、ココナツミルク(次亜塩素酸Naで漂白しているものが多いので表示にご注意)を溶いた卵に混ぜて、たっぷりめのオリーブ油で厚焼き玉子に。味つけは塩コショウで。切り口を見せて皿に盛りつけたら、豆の断面がきれいに見えて、ちょいお茶目な仕上がりです。

味噌汁には、大根、人参に、ベトナムのフォー(米の麺です)が入って。つるつるしたフォーの食感は涼しさを感じさせてくれるから、夏の汁物にいけそう。

サラダは、新玉ねぎ、キャベツ、人参と、当事務所定番もの。

本日のお茶 ヨモギ、宿根ソバ、スギナのブレンド
本日のおやつ リンゴ

料理人:ぎん