昼めし日記

2005年3月23日
昼めしの献立 

  • 天然酵母パン
  • ジャガイモ入り玉子焼きノビル添え 
  • 春キャベツとレタス、レンズ豆のサラダ 
  • 根菜類のスープ

糸のように細く降る雨の合間から漂ってくる微かながら濃厚な匂い。固い蕾の奥に
なまめかしさを秘めた沈丁花は都会の春の気配を感じさせてくれる花のひとつだが、
今年は蕾がほどけるのも遅かったような気がする。

事務所への行き帰りに通る国立大学の構内で摘んだノビルを昼飯にどう使おうか。
根っこの土を洗い落とすと、小さな球は純白の艶やかな姿に。

ジャガイモを茹でて水気をとばし、トマトソースに味噌とアラブのスパイス(ザー タル…タイム、マジョラム、オールスパイスなどと胡麻をミックスしたもの。作りおきしてあった)少々をまぶし、溶いた卵に混ぜて焼いたのだけれど、まとめきれず、ジャガイモが外に溢れた格好。ノビルの茎をバター、オリーブ油少々で軽く炒めたのを添えて。怪しげな香りのコラボレーションと相成りました。
ノビルの玉のほうは生味噌和えに。

さっと熱湯にくぐらせて大ぶりに切ったキャベツ、ちぎったレタスを、茹でたレンズ豆、チリメンジャコとともに、レモン果汁、醤油であえて、こちらはさっぱりと。

クミンシード、粒胡椒、カルダモンを菜種油で香り出ししたところにスライスした玉ネギを入れて炒め、水、大根、人参、ローレルを加えて煮込んだスープ。味つけは塩のみ。隠し味に入れた昆布がいい具合に効いてくれたらしく、和とも洋ともつかないながらそれぞれの素材の旨みが渾然一体となった感じ。

天然酵母パンは21、22日に開かれたエコロジーショップ・GAIAのエコ雑貨見本市「GAIA@home」の目玉「天然酵母パン大集合」で出展されたパンを10種ほど買い集めたなかから。パン屋さんの個性が感じられる味や形を楽しみながら。

本日のお茶 スギナ
本日のおやつ 酒粕クッキー、そばカリントウ

料理人:ぎん