「自由であれ、つつましくあれ」
未曾有の3.11災禍を経てなお、放射能下の今を生きる私たちに、250年の歳月を越え届けられたメッセージ。
いのちの思想家 安藤昌益 人と思想と、秋田の風土
石渡博明著
四六判並製/184ページ
ISBN:978-4-916110-97-8
本体価格:1700(税込:1870)円
封建制度まっただ中の時代にあって昌益が後の世にまでも伝えんと深耕し、遺した「直耕」「互性活真」の思想とは―。農民の子として生まれ、いのちを預かる医師として、耕す人々のなかで生涯を全うした昌益の生き方とその思想を、ゆかりの地秋田から日本中、また世界中のとくに若い人たちに手渡したいと本書は書かれました。
目次から
◆第1章・いのちの思想家、安藤昌益を育くんだ秋田「安藤昌益」と、発見者「狩野亨吉」ゆかりの地へ/狩野亨吉―「帝大学長」から後半生は「市井の人」として/亨吉のもとに持ち込まれた大著『自然真営道』/“トンデモ本“から、生涯通しての昌益研究へ ◆第2章・安藤昌益の生涯 京都時代―仏門から医学修業へ/「儒学」と「医学」兼ね備えた医療の道へ/八戸時代―町医者昌益と弟子たち/ 多くの知識人が昌益の弟子に/昌益一門の「全国集会」 ◆第3章・安藤昌益の思想とは 昌益の思想的格闘―伝統的な「陰陽五行論」の革新/「対立」から「互性」へ、深まる思想/「森羅万象」に学ぶ/「自(ひと)り然(す)る」と「直(てずか)ら耕す」/伝統医学の見直しの中で/「いのちの尊厳」に拠って立つ/「産婦人科」を筆頭に「真営道医学」を体系化/差別なき世界「自然の世」を唱える/あらゆる侵略・暴力を否定した平和論者/泰平の世に構造的暴力を見抜く/自民族中心主義を超えて/世界の成り立ちは、存在の多様性から ◆終章―昌益を今に、未来に
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