昼めしコラム

”中落ち”めざし、まっしぐら

雨 模様の毎日で何もかも湿っぽい。わが家の推定14歳(体重6キロの大猫になって保健所の前に捨てられていた)の老猫ぎんの鼻づまりがひどくなってきて、獣 医さんが出す薬も効かず、鼻汁を飛ばしながら家の中を移かつお動しています。あとを追いかけ拭いてまわっているけれど、増える洗濯物に、梅雨空見上げて、 ため息ひとつ。

野生動物の端くれとあってか、匂いに対する感度は衰えてはいないようで、大好きな鯵や鰹にはうるさいこと。今年も新鮮な鰹 が出回るこの季節、週末は“中落ち”(3枚に下ろして残った骨のところ)狙いで魚専門市場へ。2尾分載って一皿100円という安さながら、骨にへばりつい たここは美味しいところなので、まとめて買っていく人も少なくない。ごった返す店内を“中落ち”めざし、まっしぐら。めでたくゲットして帰宅したとたん、 鼻をひくつかせてお出迎え。

「50℃洗い」でホント、生臭みがとれる!

こ このところ「50℃洗い」にはまっていて、私はもっぱら野菜のシャッキリ感を楽しんでいるのだが、魚の生臭さもとれるというので、50℃洗いのひと手間を かけて焼いてみることに。粗熱がとれたところで骨から身を外しながら、あれ~、青魚の生臭み(売り場に放っておかれてるしね)が抜けている!。

酒 のつまみにいけそうじゃないの、と、待ちかねてじたばたしているぎんにやったあと、少し横取りし、スライスした新玉葱と合せてレモン醤油を回しかけ、ひと 口。余分な脂もぬけて、生節のような美味しさが。若い頃、高知出身の人から牛蒡のささがきのように削った鰹の生節と玉葱の薄切りを特産の柚子酢(ゆのす) 醤油で和える食べ方を教えてもらったのを思い出します。ビールでも日本酒でも。